「ナチュラルエイジング」を提唱するフードプロデューサー・南清貴さん。著書に『じつは体に悪い19の食習慣』(ワニブックスPLUS新書、2010年)があります。
今回は、この本の中の塩についての章「塩分のとりすぎに気をつけている」を引用して、ご紹介させて頂きます。
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世の中、とにかく、「健康のためには塩を減らすこと!」が金科玉条のように言われていますが、塩を目の敵にして、なんでもかんでも塩を減らせばいいのでしょうか?
塩は、体内で重要な役割を果たしています。ストイックに減塩すればいいというものではありません。
私は、塩が高血圧の原因になった一つに、精製塩があると思っています。
精製塩の裏の表示を見ると、塩化ナトリウム99%以上と書かれています。
精製塩が出てくる以前の塩には、塩化ナトリウムのほかに硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムといったほかのミネラル類が、約5~10%含まれていました。
この違いが、健康に悪影響を及ぼすことになったのです。
(中略)
精製塩と自然塩は似て非なるもの。
塩とひとくくりにして危機意識を持つのは大きな間違いです。
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ミネラルというのは、ごくごく微量で、体のバランスをとっているものです。
マグネシウムやカルシウムは、血圧の安定に働くミネラルと言われています。
精製塩と自然塩は似て非なるもの。ほんとにそれらをひとくくりに「塩」として捉えないほうがいいですね。