私は現在「いろはダンスセンター」というダンススタジオを設立して
5年が経ちますが、私が20代の頃、ニューヨークに滞在していた時
まだ我が強く、私がやることは全てついてこいタイプでした。
ですが30代になってから気づいたことは
「まず相手のレベルに合わせる」ということ。
私はダンスインストラクターとしてダンスを教えていますが
例えば私が、全くダンスを知らない人に興味を持ってもらうために
行うことは、私が興味がなかったとしても、
今流行りの曲で、みんなが知っている曲を使います。
知っている曲ならそれだけで楽しいですし、
寄り添うことで共感を持ってくれるので、
私にも興味を持ってくれます。
ダンスを好きになってもらうにはまず敷居を低くして
ダンスを知らない人に興味を持ってもらうこと。
それが結局私に興味を持ってもらえることになるので
そこから少しずつ幅を広げこちらが教えたい曲や
ステップなどを教えていきます。
そうすると少しずつ今度は向こうから興味を持って
いろいろ調べたり、練習してくれたりしてくれるのです。
私は中学校でダンスを教えることも多々あります。
その時には必ずみんなが知っている曲を流して
みんなが笑顔になる下準備を行います。
新規の方に興味を持ってもらうためには
自分が行いたいスタイルを押し出さず、
まずはみんなが共感する形で少しずつ時間をかけて
馴染ませてあげた方が後に続きやすいのです。
これに気づく前は相手の気持ちを考えず
本当に自分のやりたいように行っていて
人が減る一方。。。
これが正しいことなのに、考え方がみんな甘すぎる!
このトレーニングも、絶対必要なのに、
なぜみんなついてこないんだろう。
と。。。
そこでなぜ人がついてこないのか、
考えるきっかけになりました。
まずは相手のレベルに合わせて
わかりやすいように知ってもらうことの重要さを
身にしみて感じることができました。
今では中学生のレベルに合わせてレッスンを行い、
目標は「ダンスに興味を持ってもらう」こと。
上達させることではなく、まずは興味を持ってもらう。
そしてそれは誰のためか。
なんのためにダンスをするのか。
私の場合はダンスを通して
「個性や魅力を伸ばす」指導をしています。
なので上手いかどうかではなく、楽しめるかどうか
をベースに置き、「まずは大きく動いてみて」と話します
それができた時に体を使う楽しさを知り、
開花する生徒もいますし、
チームを作ってダンスをそのメンバーと踊る時には
チームリーダーとして活躍する子がでてきます。
はたまた、
最後の授業での発表会で、たまたま司会になった子が
司会でマイクで話、伝えることに興味を持って
どんどんそこからトーク力を上げていき、魅力全開で
みんなの前で話し出す生徒もいました。
それもこれも、まずは相手のレベルに合わせて教えていく。
そのことが大きく物事を進展させる第一歩なのです。