今回は前田裕二さんの著書『メモの魔力』のレビューを行います。
最近いろいろなことに取り組みすぎて頭が混乱してきたので、
メモなどで頭の中を整理したかったことが背景にあります。
しかし、本書の内容はそういったものではなくメモからクリエイティビティを創出するという目的でした。
求めていたものとは違いましたが、読み切ったので以下に自分に刺さった部分と感想を書きます。
具体的なメソッドも載っていましたが、まずはメモそのものを習慣にすることが大切です。
メモのやり方にとらわれずとりあえず紙に書き起こしていくことを日常に落とし込んで
苦も無くメモを取れる状況になることが大事なステップです。
メソッドに純粋になってメモを取ることが億劫になっては元も子もないので、
まずはなんでもいいのでメモを取るということを大切にしてください。
メモに書きだす一番のメリットはこれだと思います。
頭の中の考えをメモに書きだすことで、自分の頭の中から外に出します。
それによって客観的に文章的を眺めている状態になるのでより客観視しやすくなります。
前田さんはメモを取るときにペンで色を使い分けて主観と客観の意見を色分けしてメモをしています。
色分けすることで主観的な意見にとらわれずぱっと見で色を見ただけで客観的な意見との割合を考慮するそうです。
それによって主観的意見に囚われすぎていないかチェックするのが楽になるので、とても画期的かと思いました。
私は絶対ひとつのボールペンしか使いたくないので色分けしないと思いますが…
客観的意見が大切なら紙を半分に分けて主観と客観で対話させるようにメモをしようかな。
コピーライティング的な要素ですね。
物事に映えるようなラベリングを施していくことで、説明力を上げていくことです。
長い文章でもぎゅっと凝縮して綺麗なラベリングができると気持ちいいですよね。
私がブログを書くのもこういった抽象化力があればいい文章をかけるかもしれないので、
鍛えたいと思った部分になります。
メモで沢山のアイデアを書き出したらそれを使わないといけません。
掛け合わせがいいと思います。抽象化されたアイデアなどを合わせて
実用化できそうな部分を模索していく感じでしょうか。
優れたアイデアをパッと思い浮かべることができなくても、
試行の回数を増やすことでその中からアイデアを探していくのが大切です。
私は実業家でもないですし起業もそこまで興味もないので、ここまでメモの力を
使わなくてもなぁと思っていますが、アイデアが生きる業界にいる方はいいかもしれません。
前田さんの人柄もわかるような本書でした。
読んでいると秋元康さんのエピソードが出てきたり、
書き物として面白いと感じる部分も多かったです。
メモは単純な記録媒体や情報の整理に使っているので、
本書のようなメモから新しく何かを生み出していくという姿勢は新鮮でした。
メモで自己分析したい方には本書の最後に質問に答えるだけで自分が浮き彫りにされる質問集があります。
なんだか怖いですね
執筆いただいた前田裕二さん、ありがとうございました。