電動機のスターデルタ(Y-Δ)始動方式とは、電動機の始動電流を制限する最も簡単な減電圧始動法です。
始動時だけ電動機の固定子巻線を、スター(Y)結線とし、各相に電源電圧(定格電圧)の1/√3を印加し、電動機が加速し、
始動電流が減少した後、素早くデルタ(Δ)結線に切り替えて、直接電源電圧を印加して運転に入る方式をいいます。
電流は、最初からデルタ状態で始動した場合、IY=(√3V/Z)となることからスター始動との比はIY /IΔ=1/3となります。
このようにスターデルタ始動の場合、例えば直入れ始動で定格電流の6倍の始動電流が流れるとすると、その1/3つまり2倍に抑えられます。
最初に100%の力を加えるとモーターなどに負荷がかかりすきてしまうため最初に30%ほどの力で回しのちに100%にする事ができる技術です。
現在手ではだいぶインバーター制御が普及しているため無くなってきていますが昔は画期的とされていました。
現代でも残っています。