Windows10やOfficeには多くのフォントが入っていますが、欧文フォントなど全く使わない
フォントが多くあります。
フォントのいくつかは削除可能ですが、Microsoft365版のExcelなどの場合、フォント自体を
削除してもExcelやWordのフォントのプルダウンリストからフォント名が消えず、右側に雲の
ようなクラウドアイコンが表示されます。
このクラウドアイコンがついたフォントを非表示にして、プルダウンリストでフォントを選び
やすくすることができます。
ちなみにクラウドフォントとは、ローカルにはインストールされておらず、クラウド上にある
フォントのことです。インターネットに接続した状態であれば、クラウドフォントを選択すると、
クラウド上からダウンロードされて利用できるものになります。
このクラウドフォントを非表示にする方法を記載します。例としてExcelで説明します。
他のOffice製品でも設定方法は同じです。尚、Excelで設定しても、WordやPowerPointなど
全てのOffice製品に反映されるので注意してください。
それでは手順です。
①Excelのタブ「ファイル」を開き、左のメニューから「オプション」を選択します。
②「Excelのオプション」ウィンドウの左のメニューから「トラストセンター」を選択します。
③画面右の「トラストセンターの設定」ボタンをクリックします。
④「トラストセンター」画面が開きますので、左のメニューから「プライバシーオプション」を
選択します。
⑤画面右の「プライバシー設定」ボタンをクリックします。
⑥「プライバシー設定」画面が開きますので、「オンラインコンテンツをダウンロードする
エクスペリエンス」欄の「オンラインコンテンツをダウンロードするエクスペリエンスを
オンにする」チェックボックスのチェックを外します。
⑦「OK」ボタンをクリックして全ての画面を閉じます。
⑧Excelを再起動します。
これで、フォントのプルダウンリストで、クラウドフォントが非表示になり、プルダウン
リストに表示されるフォントの数が減り、選択しやすくなると思います。
最後に注意点ですが、
「オンラインコンテンツをダウンロードするエクスペリエンスをオンにする」のチェック
ボックスのチェックを外すと、クラウドフォントが非表示になるだけでなく、オンライン
コンテンツの利用が制限されます。
例えば、Excelの「挿入」タブの「図」-「画像」-「オンライン画像」を選択すると、サー
ビスが無効になっている旨のメッセージが表示され、オンライン画像を選択できません。
また、「挿入」タブの「図」-「アイコン」を選択しても、アイコンの読み込みができず
Excelが再起動してしまいます。このような機能を使いたい場合は、クラウドフォントの
非表示を諦めて、「オンラインコンテンツをダウンロードするエクスペリエンスをオンに
する」のチェックボックスのチェックを入たままにしてください。