一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

こんにちは、永田です。

現在業務システムを再構築するプロジェクトに携わっており、5~6名のサブチームリーダーを担当しています。再構築システムは令和6年(2024年)4月カットオーバーを予定しており、先日8月末にUI工程が無事終了することができました。

この再構築プロジェクトはこれまでに紆余曲折があり、UI工程の途中で断念しやり直しを繰り返してきました。私は今回の再開に伴い2019年4月から参画しているので、これまでの経緯は当時から参画している方から聞いている限りとなります。再構築でありがちな「これまで稼働していたシステムが新しいプログラム、システムに変わり、ユーザーインタフェースもよくなり、処理時間も短縮される」との思いが失敗を繰り返しているようでした。これが成立する前提としては、現在稼働しているシステムが誰の目から見ても明らかとなっており、なぜこのような設計になっているのかを詳細に説明できる方が揃っていること、だと思っています。残念ながら19xx年代から稼働しているシステムでそれに見合うシステム、人たちが残っているとこは皆無であり、これがどの会社でもシステム再構築で苦労しているのではないかと思います。

そんな中、今回再開するに当たり再構築を行う範囲を大幅に縮小して再開することにより、これまで断念してきたUI工程を無事終了させることができました。当然これまでの失敗を糧にして、どうすれば成功するのかを模索、準備していただいた多くの方がいらっしゃるおかげでもあります。私も微力ながらUI工程に参画させていただき、お客様、主要ベンダーの方々の多くの助けをいただき、目標を達成することができました。

これを受け、次工程のSS工程を開始することができました。担当業務でSS工程を行うことは初めてとなります。そのため、UI工程のように過去の経験が生かせることがないため、模索しながらの作業となることが予想されます。先行して準備を開始しているチームから情報を受けながら作業を開始していますが、やはり持ち合わせているスキルもこれまでの経験も様々なメンバーで行っているので、同じ方向を向きながら歩みを揃えて進むことは非常に難しい作業となっている状況です。本来であれば、スキルアップや認識共有のための準備期間が必要なところですが、プロジェクト計画の中でそのような時間や予算が使われることはほとんどなく、内部でやりくりしているのが現状となっています。すでに起こっている事象としては、10~20%のSSが完了した段階でこうすべきだ、と分かったところで設計の見直しを行うこととなり、当初計画外の作業が発生してしまい、作業遅延となってしまっています。またこの工程から、主要ベンダーとの契約形態も準委任契約から一括請負契約になったこともあり、責任感としても大きく変わってしまっているのも一つの原因だと思います。

SS工程は来年2022年3月までの計画となっていますので、引き続き状況報告をさせていただければと思います。

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永田 裕之

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