一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • VUCA時代に必要なエンジニアのスキル

現代は「VUCA」時代と呼ばれています。コロナによる社会環境の変化もあり、技術も日々進化
しています。この現代社会の変化に対応していくために、技術力/ビジネススキル/マインド
スキルを身に着ける(再認識する)必要があると考えます。

■技術力
技術力はエンジニアの根幹となる能力です。コーディング能力だけでなくネットワークの
仕組みやWebアプリケーションの仕組みなど基礎的なことはもちろん最新の技術の知識も必要。

■ビジネススキル
エンジニアの仕事は1人では完結しません。他者と気持ち良く働くためには、相手を理解し、
相手に理解してもらい、協力し合える関係性を作っていく力が必要です。
それは、読解力、聞く力、伝える力ではないかと考えます。

・読解力は、少ない情報からその核心や肝になる部分を理解し、実行可能な計画に落とし
込む力です。別の表現にすると「自分の言葉で言い換える力」。
・聞く力は、仕事の起点で必要な能力です。要件定義でユーザーと会話するときや、リー
ダーの指示を理解するとき、部下の話を聞くときにも必要。
聞く力を正しく身に付けるためには、相手の言葉に「反応してしまわないこと」を意識
する。ここでいう「反応」とは、相づちなどの所作ではなく、割り込んで自分の考えや
感想を述べることです。自分の考えを入れることで、相手が伝えたいことがねじ曲がっ
てしまうからです。
相手が話し終えるまでひたすら聞き続ける忍耐強さが必要。
・伝える力は、自分の考えや思いを相手に正しく伝える力です。このスキルの難しいところは、
相手の理解力に左右される点です。自分がいかに正しいことを正確に表現していても、相手
に理解する力がなければ、伝わる情報が少なくなってしまいます。相手の立場や知識量を
考え、理解力に沿った伝え方を探り、適切な表現を選んでいくスキルが必要です。
話し方では「結論→理由」の順で相手に伝えるのが最もオーソドックスな形です。結論は
シンプルにする。
最も相手に伝わらない部分は図や資料を用意するなど、さまざまな角度から伝えるように
するとよいと考えます。

■マインドスキル
しなやかなメンタリティを持っていたいと考えます。人生の局面で心が揺れる場面は訪れます。
いつでも平常心に戻れるよう、普段の自分を大切にしたいです。
現場で働いていると、さまざまな人に会いますし、時には不条理なことにも遭遇します。
そうしたときに必要なスキルは「忍耐力」になると考えます。
人は”変化”することにストレスを感じてしまいます。ネガティブな変化はもちろんですが
ポジティブな変化でもストレスを感じます。これらを前向きに受け止め、消化していく
「コントロール能力」が必要になると考えます。それが「感情をフラットな状態にいつでも
戻すことができる能力」。これは感情がネガティブなときもポジティブなときもフラットに
コントロールする能力です。そして「自分にとって大切な考え=信念を持つこと」です。
信念を持つと、何かあっても原点回帰でき、前に進むエネルギーを得られると考えています。

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甲斐 展久

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