前回はフリーランスエンジニアの定年説について解説しました。
それをふまえて今回は、フリーランスエンジニアが今のうちに取っておきたい戦略について解説します。
エンジニアは、経験年数やスキルを身に付ければ一定のラインまでは単価を上げやすい職業です。
とくにまだ若いうちであれば柔軟性があるため、新しいスキルも時間をかければ習得できます。
今の現場で新しいスキルの習得が難しいようであれば、隙間の時間を使って習得してみるのも有効です。
私自身もエンジニアになりたての頃、テスターとして入った案件で暇な時間を見つけてPHPの勉強をしていました。
フリーランスは会社員と違って成長を強制されないので、自分の意志で何事も取り組んでいくことが大切です。
貯金が苦手だったり、お金のことを考えるのが嫌だという人はいないでしょうか。
しかしフリーランスになった以上、お金のことは必ず考えなければいけません。
「貯蓄」と言っても、具体的にいくらまで貯金するのか? 「投資」と言っても、ポートフォリオはどうするのか?
iDeCoや積み立てNISAや一般NISA、小規模企業共済などは利用するのか? など、考えるべきことはたくさんあります。
私もそうですがあまりお金を使うことに興味がない人や、インドア派の人は浪費の心配はないと思います。
とはいえお金に無頓着になることも良くないです。
お金は稼ぐだけではなく、「守る」ことも同じくらい大切です。
節税対策や、詐欺に遭わないようリテラシーを高めるなど、今からできることを着々と準備しておきましょう。
これは「年金が貰える歳(今なら原則65歳)までフリーランスエンジニアを続ける」と決めている方には該当しません。
65歳までに働くつもりがない、もしくは働く自信がないと思っている方はリタイアの目標を定めておくと良いです。
ちなみにここで言う「リタイア」とは、下記のどれかを指しています。
個人的に目標とするのは「フルタイム勤務からのリタイア」です。
もともと私は正社員という働き方が嫌いだったので「フリーランスエンジニアからのリタイア(=正社員復帰)」は考えていません。
また、人的資本(=身体)がちゃんと使えるうちは「労働収入からのリタイア」もあまり考えていません。
このようにどの程度のリタイアを望むか?は人によって異なり、そのために必要なアプローチも変わってきます。
いつか必ず向き合う問題になると思うので、今のうちに考えて目標を立てておきましょう。