掃除用品や清掃機械を専門に扱う商社があるのですが、そこで聞いた話によると、不景気で世間ではリストラだなんだと言われると商社は売り上げが伸びるそうです。
これは不景気で残業代が出なくなったりして会社からの給料が落ちたり、リストラされたり、現職で先の展望が見えなくなったりして、脱サラをしてハウスクリーニングの業界で起業・独立開業を目指す人が増え、結果として掃除用品が売れる、という傾向があるそうです。
なぜ不景気になるとハウスクリーニング業界への新規参入が増えるのか?
これは、ハウスクリーニング業界への参入障壁の低さがあります。
ハウスクリーニングを開業するために特別な資格は必要ありません。これに類する国家資格もありません。フランチャイズを展開する会社や有志のグループが勝手に作った〇〇協会による〇〇免許、〇〇認定、のようなものはあります。それらの権威や効果、世間的な評価・認知度がどこまであるかは分りません。
そのため「ハウスクリーニングはじめました」と言えば誰でも始められてしまう職業のため、気軽に始めようとする人が多いということでしょう。
また仕事の性質上、それほど高価な道具や材料が必要ないですし、自分が行うサービスによって対価を得ますので、何かを仕入れるお金が必要になるような販売業と異なり大した原価はかかりません。そのため低予算で開業・運営ができるのでリスクが少ない中で始められるメリットがあるためでしょう。