一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

ナマステ! Takuです。

今回はPratyahara(プラティヤハーラ・感覚制御)についてお話しします。

これまでに見てきた、八支則のヤマ(禁戒)、ニヤマ(勧戒)、アーサナ(坐法)、プラーナヤーマ(調気)によって自分自身の身体と心を整えたその先にあるものが、プラティヤハーラ(感覚制御)です。

人間は五感という優れた感覚を持ち、外界からの刺激を受け取っています。
感覚は常に人の心に語りかけます。
美しい景色、騒がしい音、暑さ・寒さ、肉の焼ける香ばしい匂い、甘いお菓子。。。
これらの誘惑に人の心はつい揺れ動いてしまいますが、そうならないよう自分の感覚をコントロールすることが必要です。

感覚とはデータが入ってくるポート番号のようなものです。
外部からのアクセスを許可すれば、外界からのデータがどんどん入ってきて、自分の心というシステムはその処理に追われてしまいます。
しかし、コントロールするというのは感覚のポートを閉じることではありません。
感覚を閉じてしまうと自分の心は正常に動作しなくなってしまいます。
そこで、自分自身の内側から感覚のポートへアクセスし、純粋なデータを内部から与えてやることで心の動作が安定します。

(…つたない比喩で恐縮ですがシステムに例えてみました。理解の助けになりましたら幸いです)

では、内側を感じるというのは具体的にどうやるのでしょうか。
ひとつの例として、自分自身の呼吸の音に耳を澄ませたり、心臓の鼓動を感じたりする瞑想の方法があります。
自分の意識を外側から内側へと向けるのに効果のある方法です。
また、マントラを唱えて、自分自身の発する声(胸や喉、頭蓋骨の振動など)を感じ取るのも良いでしょう。

感覚をコントロールできるようになると、感覚に振り回されることがなくなります。
周囲に依存せず、何者にも縛られず、自分自身の心と感覚から解放され本当に自由になれるのです。

次回は、ダーラナ(集中)についてお話したいと思います。

私たち自身と、ご家族や親しい方々、そして世界中の全ての方々に平安を。

OM, Shanti, Shanti, Shanti

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