半導体不足は2019年の米中貿易摩擦に端を発し、米国は中国企業への制裁を行うため規制を強化し、対象企業からの輸入は事前許可制となりました。その対象企業には中国の大手ファウンドリーが含まれていたため、中国から米国への半導体の輸出量は大幅に減少しました。減少分の代替先として台湾の企業に発注したものの、半導体の調達先が限定されたことには変わりなく、台湾の半導体メーカーは受注に対応しきれなくなりました。これが半導体不足の大きな引き金となっています。
しかし、多くの半導体メーカーが生産ラインの増強を表明し、2022年夏から稼働する生産ラインもあるほか、半導体不足を警戒した商社が二重発注したものは2022年春頃から入荷される為、半導体不足は解消に向かっています。
かつては、日本も世界シェア50%で、トップ10に日本企業が5社入るほどの得意分野でしたが、今や世界シェアは10%程度で将来的には0になる見通しである。