一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 開業を考えた時、まずはじめにすること

最近、いつか副業で開業をしてみたいと思い、開業に必要なことを考えたり、学んだりしています。

今回は、まだまだぼんやりした状態ですが、私の現状を記しておき、同業の方、また別の業種でも同じような状況におられる方に参考にしてもらえたら、と思っています。

開業を考えるようになったきっかけは、自分自身が興味のあるテーマが少しずつ見えてきたこと、将来的にステップアップしていきたいと思ったこと、そして、家族の近くにいられる時間を増やしたいということ、夫の起業などがありました。また、今の働き方の裁量の効きにくさや収入面での制限、などのネガティブな要素を手放したいということもありました。

これまでは、雇われる、という立場でいたことで守ってもらえ、お膳立てしてもらえ、集客も自分でする必要はありませんでした。その状態があまりにも当たり前になっていたため、目の前のクライアントの利益を考えて動くことに集中できていたのでしたが、開業というと、今まで必要のなかったことを沢山考えなければいけません。

いざ開業、と思っても、何から始めたら良いか分かりませんでした。

そんなとき、大好きな実業家の本田晃一さんがよく、「何かしたいことがあったら、その道で成功している人の話を聞くこと」と仰っていたことから、周囲で開業している人の話を聞きました。また心理臨床で開業するためのセミナーを受講したり、マーケティングを学んだりしています。

学んでいくうちに、これから準備していかなければならないことがたくさん見えてきました。特に、どんな業種でも当てはまる大切なこととして、次のようなことがありました。

◯何故開業したいのか、をとことん掘り下げること

開業するうえで、自分が何故開業したいのか、その目的を明確にしておくことが大切です。たとえば、子どもの傍にいられる時間を増やしたい、という私の本来の目的のひとつを見失った状態で開業し、開業前よりも忙しくなり過ぎてしまったら、本末転倒です。忙しくするのは子どもが自立してから,それまでは少しずつ活動していく、という意識でいることで、大切なことを見失わずに済むと思います。また、目的がはっきりしたら、開業以外にその目的に繋がる方法はないのかを一旦考えてみることも良いです。すると、今すぐ出来ることに気づけることもあるのです。

〇自分だけの強みを見つける,育むこと

雇われている間は、目の前に現れる仕事に対してひとつひとつ向き合い、精一杯努力する、というスタンスでしたが、自分を売り込む、という視点はあまり必要ありませんでした。いざ自分を売り込むとなった時、自分が出来ること、得意としていることを明確にし、それが世の中のニーズとどの様にマッチさせることが出来るのかを示していく必要があります。これは、自営の方にとっては当たり前のことなのでしょうが、私にとっては大きな視点の変換が求められていると感じます。また、本田晃一さんが仰っていることですが、どの様な人に届けたいかを具体的にイメージして発信することで、そのような方々との繋がりが増えていくとのことです。どの様な人に、何を届け、どの様に貢献していくのか、その、最も根本的なイメージ作りをまずはしっかり行なっていきたいと考えています。

◯誠実さを忘れないこと

これは、私の友人で、早くから開業に成功し、右肩上がりの収益を上げている人から聞いたことです。彼女は社会経験が豊富で、とても社交的で魅力的な方ですが、専門性という意味では同期と同じラインに立っており、どの様にして、何をして成功したのか、素朴に聞いてみたく、質問しました。その答えが、「ただただ一生懸命、誠実に、ひたすら目の前の人に向き合っていた」というのです。私は何か特別な答えが返ってくることを期待していたため、ちょっと拍子抜けでした。が、、これは、雇われている、いないに関わらず、誰にとっても大切で、基本的なところです。この、基本、原則を、何より大切にする姿勢、それが何より特別で、成功の秘訣なのだな、と、反省させられたのでした。

 

 

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