人生を豊かにするために、まず、今の感情に目を向けてみる

COLUMN コラム

みなさんこんにちは。

私はカウンセラーとして10代～60代の方と日々お話していますが、20代～40代を中心に、比較的ヘルシーな方のご相談で多いのが、「何のために生きているのか分からない」「何を目指して暮らしていけば良いのか分からない」というテーマです。

これは特に、それまで親や周囲の期待に沿って生きてきた、とても真面目な方に多い印象です。そして、そのような方の多くは、周囲の期待に応えようと頑張るなかで、自分自身の気持ちを置き去りにしてきてしまった方が多い印象です。

私はそのような方にはまず、日々の暮らしのなかで、「これは好き」「これは嫌い」と感じる気持ちに気づくことを大切にしてください、とお伝えしています。自販機やコンビニで飲み物を選ぶ時など、ちょっとした時に、自分のなかで動く感情に優しく目を向けてみるのです。

すると、少しずつ、「あ、自分はこんなものが好きなんだな」、と意識できるようになったり、「周りに言われてやった方が良いと思っていたけど、本当はこれはやりたくなかったんだ」などと、押し込めていた負の感情を認められるようになったりします。

意識してしまうと不思議なことで、もう気づかないふりはできなくなるんです。すると脳が勝手にその方自身が心地よい方を選択しようとして、好きなことを増やし、嫌いなことを減らすように動いてくれます。結果として、少しずつですが、日常のなかに、その方自身にとって心地よい時間が増えていきます。

自分らしい人生の豊かさを手に入れるためには、まずは今、あなたの内側にある感情に目を向けるところがきっかけになります。

とっても不思議ですが、ちょっとした日々の取り組みが、人生の質を大きく変えていくんですね。ぜひみなさんもやってみてください。