歯科技工士の現状について話したいと思います。毎年新しい歯科技工士が誕生していますが、歯科技工士として働く人の数は微減傾向にあり、資格登録者数のうち就業者の割合は、30%を切っています。若年層は年々減る一方で、中高年の割合が増し、2016年には50歳以上の割合がほぼ半数を占めるようになりました。
歯科治療において非常に大きな役割を担っている歯科技工士ですが、若手技工士の著しい減少により厳しい状況に立たされており、厚生労働省も検討会を開き対策を議論しています。歯科治療において歯科技工物はなくてはならないもの。コンピューター制御により技工物を作るシステムや口腔内スキャン等をはじめ、歯科技工業界では技術のデジタル化が進んでいますが、今後はこういった技術を駆使して、より精巧な技工物を作る歯科技工士の需要は高まっていくと思います。