一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • クッションフロアの張り方

クッションフロアの施工方法

木目調やストーン調など色柄が豊富に揃っているクッションフロアは、やわらかいシート状の床材なのでDIYが初めての方でも簡単に貼れる人気の床DIYです。ここでは、ボンドを使ったクッションフロアの貼り方(DIY施工方法)を詳しく解説しています。クッションフロアの施工にとっても便利な「巾定規」の使い方も必見です!

Before After
  • 準備するもの
    準備するもの

    定規/メジャー/地ベラ/ローラー/コーナーカッター(CFカッター)/巾定規(必要に応じて)/カッター(大)/養生テープ/ペン/はさみ/角材/タオル(撫でバケでもOK)/継ぎ目処理剤(シーラー)

  • 使用する材料
    使用する材料

    クッションフロア
    ボンド&クシ

床面を平らに整えておく

  • 施工前の下地処理
  • 既存のクッションフロアに上貼りをする場合、凹凸がない場合は表面の汚れなどを除去してから、そのままボンドを塗って施工できます。
    浮きや剥がれがある場合は、剥がしてから新しいクッションフロアを施工します。剥がした後、下地に凹凸がある場合は床の下地処理材を使い、穴や凹みを埋め、乾いた後にサンダーで表面を平らに削っておきましょう。

    詳しい床の下地処理・調整の方法はこちら

人気のヘリンボーン木目柄CFを施工していきます

Step1 クッションフロアの仮敷き

  • 仮敷き

    クッションフロアを端から並べて敷いていき、貼る位置に仮敷きしていきます。

  • 切りしろを10cmほど残す

    両端は、切りしろを10cmほど残してカッターで切り離します。

  • 奥の壁にぴったり突き付け

    1枚目は、シートの端を持ちパタパタと空気を送りながら押して、奥の壁にぴったり突き付けます(※突き付け貼りの場合)。2枚目以降は、少し重ねながら1枚目と同じように敷いていきます。

  • 同じ柄がぴったり重なるように調整

    継ぎ目(ジョイント部分)は同じ柄がぴったり重なるように調整して位置を合わせ、位置が決まったらズレを防ぐため養生テープで仮止めしておきます。

  • 切りしろ10cmほど足した長さ

    最後の1枚は、必要な幅に切りしろ10cmほど足した長さを、クッションフロアが重なる側から測り、予めカットしておきます。

  • 仮敷き完了

    柄の位置を合わせて敷き、養生テープで仮固定しておきましょう。

敷き始め(1枚目)の壁際の処理について

  • 巾定規
  • 木目調やタイル調など柄物クッションフロアを仮敷きする際、敷き始めの壁が真っ直ぐ垂直であれば、簡単な「突き付け貼り」でOKですが、壁にわずかな凹凸や歪みがある場合、壁にぴったりキレイに貼り始めることができません。そんな時、役に立つのが「巾定規(はばじょうぎ)」です。
    巾定規を壁に当ててカットすることで、わずかな凹凸や歪みに合わせて隙間なくキレイにクッションフロアを敷くことができます。

    巾定規を使ってカットする方法はこちら

入隅・出隅(角部分)の納め方

部屋の隅にクッションフロアを仮敷きする際は、角に合わせてカッターで切り込みを入れ、
切りしろを残して納めておきます。

入隅のカット方法(1)
  • しっかり押し込む

    クッションフロアを入隅の角に当たるように折りたたんで入れ、しっかり押し込みます。

  • カットする

    ついた折り目の角の位置から、外側へ向かってカットします。

入隅のカット方法(2)
  • 端材に両面テープを貼り付けて置く

    入隅の形にカットした端材に両面テープを貼り付けて置き、上からクッションフロアをゆっくり戻します。

  • 端材の角から、外側へ向かってカット

    角をしっかり押し付けてからクッションフロアをめくり、引っ付いてきた端材の角から、外側へ向かってカットします。

出隅の納め方
  • 角の位置を確認

    施工場所に出っ張り(出隅)がある場合、クッションフロアを折りたたんで角の位置を確認します。

  • 余分な部分をカット

    入隅同様、切りしろを残して余分な部分をカットしておきましょう。

Step2 床面にボンドを塗る

  • ボンドを塗る

    部屋の半分の養生テープを外し、最後に仮敷きしたシートから順に床面の半分をめくり、そこへボンドを塗っていきます。

  • 塗りムラの無いようボンドを均等に塗り伸ばす

    ボンドを適量床面に出し、隅までしっかりと塗っていきます。ボンドクシの片面だけを使って、塗りムラの無いようボンドを均等に塗り伸ばします。巾木や壁にボンドが付いてしまった場合はすぐに拭き取っておきましょう。

  • 余ったボンドを容器に戻す

    余ったボンドはクシですくって容器に戻します。この時、ボンドにゴミが混ざっている場合は戻さず破棄してください。

  • オープンタイムをとる

    ボンドが接着可能になるまで、オープンタイム(待機時間)をとります。※オープンタイムはボンドの種類や季節によって異なります。適切な時間は使用するボンドの説明書を確認してください。

Step3 ボンドを塗った場所にクッションフロアを貼る

  • 1枚目から順に戻す

    1枚目のクッションフロアから順に、継ぎ目の柄の位置がずれないように確認しながら戻していきます。

  • 圧着する

    体重をかけながら外側に向かって空気を抜くようにしっかり圧着します。2枚目以降も同様に貼っていき、全てのシートを戻せたら、最後にもう一度全体を圧着させます。

圧着にはクッションフロアを傷つけないように、角材にタオルを巻いたものを用意しましょう(撫でバケでも可)。
※ボンドの貼り付け可能時間内に貼り終えるように注意しましょう。

Step4 壁際などの余分なクッションフロアをカット

  • コーナーカッターでカット

    仮敷きの際に切りしろを残した壁際の処理は、コーナーカッターを壁に沿うように押し付け、スライドさせてカットします。

  • ローラーで圧着

    カットできたらローラーでしっかり圧着します。

  • 地ベラとカッターでカット

    部屋の角などコーナーカッターで切れない部分は、地ベラとカッターを使ってカットします。

  • 位置を確認しながらカット

    点検口などの形状に合わせてカットする場合は、上から触って位置を確認しながらカットして切り抜きます。カット後は、淵に沿ってしっかりローラーで圧着しておきましょう。

Step5 ジョイントカット

  • 重なった2枚のクッションフロアをカット

    柄の位置を合わせた継ぎ目(ジョイント部分)は、重なった2枚のクッションフロアを一緒にカットしていきます。

  • カット定規を押し当てカット

    カット定規をしっかりと押し当て、真っ直ぐカットします。上に重なっているクッションフロアをめくり、下のクッションフロアのカットした部分を取り除きます。※重なった2枚を一緒にカットする必要があるため力を入れてカットしてください。

  • ボンドを塗ったところまでカット

    最初の半分を貼る時は、ボンドを塗ったところまでカットします。

  • しっかり圧着

    壁際や継ぎ目にローラーをかけてしっかり圧着します。

Step4、Step5を繰り返し、最初の半分の端の処理を全て行います。
※カッターの刃は、こまめに折って切れ味を保つようにしましょう。

シートの裏紙が床面に残ってしまったら…
残った裏紙は剥がす

ジョイントカットをして下側のカット部分を取り除いた際、万が一、床面にシートの裏紙が残ってしまった時は、カッター等を使って剥がしてください。取り除くのが難しい場合は、その上にボンドを追加して貼ることは可能ですが、裏紙の厚み分の段差が継ぎ目の仕上がりに影響してしまうので、おすすめはできません。

一般的な木目柄の場合
目地を避けてカット
ジョイントカットは目地を避ける

木目柄などの、目地の上でジョイントカットをすると、繋ぎ目が目立ちやすくなるので、目地は避けて、その少し横(5mmほどずらす)をカットするのがポイントです。

Step6 残りの半分を貼る

  • 残りの半分を貼る

    仮止めしていたテープを外し、残りの半分も同様にめくって貼っていきます。(最初の半分:Step2~参照)

  • オープンタイムをとる

    残り半分の床面にボンドを塗ってオープンタイムをとります。

  • 圧着する

    クッションフロアがずれないように戻してしっかり圧着します。

  • 余分な部分とジョイント部分をカット

    壁際などの余分な部分と、ジョイント部分をカットします。

Step7 継ぎ目の処理

  • 継ぎ目処理剤のT字型ノズルをジョイントした隙間に差し込み注入します。継ぎ目処理をしておくことで、シートのめくれ等を防止できます。

  • 継ぎ目を踏まないように気をつけて乾燥させればOK!

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