木目調やストーン調など色柄が豊富に揃っているクッションフロアは、やわらかいシート状の床材なのでDIYが初めての方でも簡単に貼れる人気の床DIYです。ここでは、ボンドを使ったクッションフロアの貼り方(DIY施工方法)を詳しく解説しています。クッションフロアの施工にとっても便利な「巾定規」の使い方も必見です!
定規/メジャー/地ベラ/ローラー/コーナーカッター(CFカッター)/巾定規(必要に応じて)/カッター(大)/養生テープ/ペン/はさみ/角材/タオル(撫でバケでもOK)/継ぎ目処理剤(シーラー)
既存のクッションフロアに上貼りをする場合、凹凸がない場合は表面の汚れなどを除去してから、そのままボンドを塗って施工できます。
浮きや剥がれがある場合は、剥がしてから新しいクッションフロアを施工します。剥がした後、下地に凹凸がある場合は床の下地処理材を使い、穴や凹みを埋め、乾いた後にサンダーで表面を平らに削っておきましょう。
クッションフロアを端から並べて敷いていき、貼る位置に仮敷きしていきます。
両端は、切りしろを10cmほど残してカッターで切り離します。
1枚目は、シートの端を持ちパタパタと空気を送りながら押して、奥の壁にぴったり突き付けます(※突き付け貼りの場合)。2枚目以降は、少し重ねながら1枚目と同じように敷いていきます。
継ぎ目(ジョイント部分)は同じ柄がぴったり重なるように調整して位置を合わせ、位置が決まったらズレを防ぐため養生テープで仮止めしておきます。
最後の1枚は、必要な幅に切りしろ10cmほど足した長さを、クッションフロアが重なる側から測り、予めカットしておきます。
柄の位置を合わせて敷き、養生テープで仮固定しておきましょう。
木目調やタイル調など柄物クッションフロアを仮敷きする際、敷き始めの壁が真っ直ぐ垂直であれば、簡単な「突き付け貼り」でOKですが、壁にわずかな凹凸や歪みがある場合、壁にぴったりキレイに貼り始めることができません。そんな時、役に立つのが「巾定規(はばじょうぎ)」です。
巾定規を壁に当ててカットすることで、わずかな凹凸や歪みに合わせて隙間なくキレイにクッションフロアを敷くことができます。
部屋の隅にクッションフロアを仮敷きする際は、角に合わせてカッターで切り込みを入れ、
切りしろを残して納めておきます。
クッションフロアを入隅の角に当たるように折りたたんで入れ、しっかり押し込みます。
ついた折り目の角の位置から、外側へ向かってカットします。
入隅の形にカットした端材に両面テープを貼り付けて置き、上からクッションフロアをゆっくり戻します。
角をしっかり押し付けてからクッションフロアをめくり、引っ付いてきた端材の角から、外側へ向かってカットします。
施工場所に出っ張り(出隅)がある場合、クッションフロアを折りたたんで角の位置を確認します。
入隅同様、切りしろを残して余分な部分をカットしておきましょう。
部屋の半分の養生テープを外し、最後に仮敷きしたシートから順に床面の半分をめくり、そこへボンドを塗っていきます。
ボンドを適量床面に出し、隅までしっかりと塗っていきます。ボンドクシの片面だけを使って、塗りムラの無いようボンドを均等に塗り伸ばします。巾木や壁にボンドが付いてしまった場合はすぐに拭き取っておきましょう。
余ったボンドはクシですくって容器に戻します。この時、ボンドにゴミが混ざっている場合は戻さず破棄してください。
ボンドが接着可能になるまで、オープンタイム(待機時間)をとります。※オープンタイムはボンドの種類や季節によって異なります。適切な時間は使用するボンドの説明書を確認してください。
1枚目のクッションフロアから順に、継ぎ目の柄の位置がずれないように確認しながら戻していきます。
体重をかけながら外側に向かって空気を抜くようにしっかり圧着します。2枚目以降も同様に貼っていき、全てのシートを戻せたら、最後にもう一度全体を圧着させます。
圧着にはクッションフロアを傷つけないように、角材にタオルを巻いたものを用意しましょう(撫でバケでも可)。
※ボンドの貼り付け可能時間内に貼り終えるように注意しましょう。
仮敷きの際に切りしろを残した壁際の処理は、コーナーカッターを壁に沿うように押し付け、スライドさせてカットします。
カットできたらローラーでしっかり圧着します。
部屋の角などコーナーカッターで切れない部分は、地ベラとカッターを使ってカットします。
点検口などの形状に合わせてカットする場合は、上から触って位置を確認しながらカットして切り抜きます。カット後は、淵に沿ってしっかりローラーで圧着しておきましょう。
柄の位置を合わせた継ぎ目(ジョイント部分)は、重なった2枚のクッションフロアを一緒にカットしていきます。
カット定規をしっかりと押し当て、真っ直ぐカットします。上に重なっているクッションフロアをめくり、下のクッションフロアのカットした部分を取り除きます。※重なった2枚を一緒にカットする必要があるため力を入れてカットしてください。
最初の半分を貼る時は、ボンドを塗ったところまでカットします。
壁際や継ぎ目にローラーをかけてしっかり圧着します。
Step4、Step5を繰り返し、最初の半分の端の処理を全て行います。
※カッターの刃は、こまめに折って切れ味を保つようにしましょう。
ジョイントカットをして下側のカット部分を取り除いた際、万が一、床面にシートの裏紙が残ってしまった時は、カッター等を使って剥がしてください。取り除くのが難しい場合は、その上にボンドを追加して貼ることは可能ですが、裏紙の厚み分の段差が継ぎ目の仕上がりに影響してしまうので、おすすめはできません。
木目柄などの、目地の上でジョイントカットをすると、繋ぎ目が目立ちやすくなるので、目地は避けて、その少し横(5mmほどずらす)をカットするのがポイントです。
仮止めしていたテープを外し、残りの半分も同様にめくって貼っていきます。(最初の半分:Step2~参照)
残り半分の床面にボンドを塗ってオープンタイムをとります。
クッションフロアがずれないように戻してしっかり圧着します。
壁際などの余分な部分と、ジョイント部分をカットします。
継ぎ目処理剤のT字型ノズルをジョイントした隙間に差し込み注入します。継ぎ目処理をしておくことで、シートのめくれ等を防止できます。
継ぎ目を踏まないように気をつけて乾燥させればOK!