一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 「vmkfstools」について

<vmkfstools コマンドを使用して仮想マシン ディスクをあるタイプから別のタイプへ変換する手順>

vmkfstools コマンドでは、仮想マシンの内容をクローン作成し、ある仮想マシン ディスク フォーマット
(.vmdk) を別のフォーマットに変換することもできる。
※変換の実行に選択されたホスト オペレーティング システムは、定義された出力フォーマットでの
仮想マシンの実行をサポートしているとは限らない。
vmkfstools では、代替ディスク フォーマットをサポートするほかの VMware 製品で使用するために
仮想ディスクをエクスポートする可能性が考慮されている。

〇次の手順で、仮想マシン ディスクをあるタイプから別のタイプに変換

1.仮想マシンをシャットダウンする。
※仮想マシン ディスク ファイルは、実行中の仮想マシンで使用されている間はロックされる。

2.VMware vSphere Management Assistant (vMA) にログインする。
または、VMware vSphere CLI (vCLI) のデプロイ後にコマンドライン インターフェイスを開く。

3.次の vmkfstools コマンドを実行して、ディスクをあるフォーマットから別のフォーマットにクローン作成する。

— ESX/ESXi ターミナルからの場合 —
vmkfstools -i input output -d format -a adaptertype

— vMA/vCLI からの場合 —
vmkfstools –server <vCenter or ESX IP/Hostname> -i input output -d format -a adaptertype

例えば、examplevm.vmdk を Datastore から Datastore 2 にクローン作成し、ターゲット コピーを
シン プロビジョニングするには:

— ESX/ESXi ターミナルからの場合 —
vmkfstools -i “/vmfs/volumes/Datastore/examplevm/examplevm.vmdk” “/vmfs/volumes/Datastore 2/newexamplevm/newexamplevm.vmdk” -d thin -a buslogic

— vMA/vCLI からの場合 —
vmkfstools –server 10.21.49.14 -i ‘[Datastore] examplevm/examplevm.vmdk’ ‘[Datastore 2] newexamplevm/newexamplevm.vmdk’ -d thin -a buslogic

注 : vSAN 上にある仮想マシンには、-W vsan オプションも指定する。
注 : クローン作成前に、新しいターゲット ディレクトリが作成されていることを確認する。

警告:
仮想マシンのスナップショットまたは差分ディスクが存在する場合、選択したソースが現在の
スナップショット差分ディスクであることを確認すること。
ソースがこれ以外の場合、古いターゲット コピーが作成される。
ただし、コマンドを使用する場合、対応する最新の差分ディスクの記述子ファイルをディスクの
クローン作成時に使用する必要がある。

例えば、スナップショットが作成された仮想マシン ディスク(差分ディスク)examplevm-000001.vmdk で、
上記のように Datastore から Datastore 2 へのクローン作成や変換を行い、ターゲット コピーを
シン プロビジョニングするには、次のコマンドを実行する。

— ESX/ESXi ターミナルからの場合 —
vmkfstools -i “/vmfs/volumes/Datastore/examplevm/examplevm-000001.vmdk” “/vmfs/volumes/Datastore 2/newexamplevm/newexamplevm.vmdk” -d thin -a buslogic

— vMA/vCLI からの場合 —
vmkfstools –server 10.21.49.14 -i ‘[Datastore] examplevm/examplevm.vmdk’ ‘[Datastore 2] newexamplevm/newexamplevm.vmdk’ -d thin -a buslogic

この例では、入力ファイルに examplevm.vmdk ではなく examplevm-000001.vmdk を選択している。
スナップショット差分ディスク ファイルには、各スナップショット差分ディスクの反復数または
レベルを区別するために、順序付けされた番号が追加される。
最新の差分ディスクを選択すると、最新の保存データがターゲットにクローン作成される。

注:
vmkfstools -i コマンドを実行すると、ソース ディスクで VMware 準仮想化を使用している場合でも、
LSI コントローラ搭載ドライブのクローンが作成される。
このため、仮想マシンが起動しなくなる。
この問題を解決するには、ソース ディスクと同じコントローラ タイプに変更する。

注 :
この手順はコマンドで指定されたディスクをクローンするだけ。
新しくクローン作成されたディスクや仮想マシンをインベントリに登録するには、.vmx ファイルが必要。
クローン元の .vmx ファイルを手動でコピーし、その .vmx ファイルの中身を編集して新しくクローン
作成されたディスクへのパスを提供するか、もしくは、UI から新しい仮想マシンを作成し
ハードディスク セクションでクローン作成されたディスクを選択。

 

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久米 大輔

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