一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

先日、ある中学校の運動会を久しぶりに観に行った。

日頃彼らの勉強を見ているが、学校生活でのひと味違った姿を見るのはとても新鮮。

たまに生徒さんたちの運動会を観に行くが、地域性がもろに出ていたりして、競技ももちろんだが、保護者の様子を観察するのもなかなか面白い。

ここ数年、コロナ禍だったりで観に行く機会が無かったから、ワクワクしながら行った。

 

感染対策のため、大きな声が出せないことから、どの学校も応援合戦は控えているらしい。

近年は団体(グループごと)のダンスが見せ場の様子。

 

いよいよダンスが始まった。

時代だなぁと感じたことが二つ。

一つは、ダンスの振り付けや体形を生徒自身が考えるのだが、なかなか本格的なのだ。

ダンスが習い事の一角を占めるようになっているのを実感した。当然、ダンス経験者と未経験者の差は大きい。ステップにすらならず、地団駄を踏んでいるような子も…。

 

二つ目は、他のグループが演技をしている間、座って観ている子たちから声援が飛んでいたことだ。あくまでも競技であり、点数化されるので、お互いライバルである。

しかし、

振り付けに「きゃー!かわいい‼︎」と声援を送ったり、自分の席に座りながら、発表中のグループのダンスを見て、見よう見真似で一緒に身体や手を動かしている子がたくさん。

 

今までも他グループの発表が終わったら拍手を送るのは当然だったが、ライバル達に声援を送り、一緒に身体を動かす様子を見るのは初めてだったから驚いた。

ライバルのはずなのに、グランド全体が仲間だった。

 

「競争」を避けた教育の一つのかたちなのだろうか?たまたま、“温かい”地域に育った子たちだからなのか?

 

時間をつくって、ぜひ他の学校の運動会も観に行きたいものだ。

昔の運動会は、結果に泣いたり笑ったりするくらいギラギラしたライバル心剥き出しのイベントだった。

 

複数校、時代、いろいろな角度から比較したり分析したりしたいのはやまやまだが、なによりも一生懸命でキラキラしている彼らはとても素敵で、かわいくて仕方ない。

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藤野 将平

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