一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • アプリ開発を依頼する際のポイントについて

お客さま先の情報システム部へのレクチャーとして、開発ベンダーをどのように選定するかポイントを伝える
ためにまとめてみました。

————————————————
■ベンダー・開発ベンダー・開発会社の違い
————————————————
・ベンダー  :製品やサービスをユーザーに届ける販売会社
・開発ベンダー:システム・アプリなどの開発と販売を両方行なう会社
・開発会社  :システム・アプリなどの開発のみを担当する会社

ここでいうベンダーとは、販売会社のことを指していて、幅広い意味で使われることが多い。
IT業界もベンダーに該当するが、正確にはIT業界は少し異なる性質を持っている。

開発ベンダーはシステム・アプリなどの開発と販売を両方行なう会社である。IT業界ではメーカーとベンダーの
境界が曖昧になっている会社もあって、どちらか判断しにくい会社も少なくない。
それがベンダーと開発ベンダーと開発会社を混同してしまう要因の1つと考えられている。
ちなみに、メーカーは製造の役割を担う会社のこと。

一方で、開発会社はシステム・アプリなどの開発のみを担当する会社のこと。
アプリの開発までは担当して、リリースなどはベンダーに任せている。
外注でアプリ開発を依頼する場合は、開発と販売を行なう開発ベンダーか開発だけを行なっている開発会社に
依頼するのが一般的。

————————————————
■アプリの開発ベンダー・開発会社を選ぶ時の比較ポイント
————————————————
アプリの開発ベンダーや開発会社を選ぶための比較ポイントは下記。

・技術
・カスタマイズ依頼
・外部システムとのデータ連携
・カスタマーサクセスの体制
・マーケティングデータの分析機能を付けてもらえるか
・料金体系
・セキュリティ体制
・バージョンアップ
・サーバー環境
・運用開始後の対応

●技術
依頼する会社が、アプリに搭載する機能やUIを実現できる技術を持っているかどうか確認する。
自社と同じ分野で、似通った内容の依頼を受けた実績を確認すること。
似たような案件での開発実績があれば、自社の依頼をこなすために必要なスキルをある程度持っていることが
わかる。

●カスタマイズ依頼
カスタマイズ依頼を受けてくれるところだと、自社の方針にフィットしたアプリが完成しやすい。
クラウドで提供されるアプリ開発環境だとカスタマイズ機能が制限されていることもある。
念のため、カスタマイズ依頼がどこまで可能なのか確認しておいたほうがよい。

●外部システムとのデータ連携
開発したアプリに顧客データや売上データなどを活用する場合は、外部システムとのデータ連携が必要となる。
例えば、ECサイトの購入データや実店舗のPOSなどが代表的なものとして挙げられる。外部システムとの
データ連携ができるかどうかで利便性が大きく異なるため、事前にチェックすること。

●カスタマーサクセスの体制
ここでいうカスタマーサクセスとは、サービス利用者の成長をサポートする考えのこと。
カスタマーサクセスを提供するには、ベンダー側にアプリ研修やサポート体制を整えるための機能が必要。
アプリ導入が一時的な成長で終わらないように、継続的な支援があるところに依頼すること。

●マーケティングデータの分析機能を付けてもらえるか
マーケティングに活用するアプリの場合、データの分析機能が必要。せっかく集計したマーケティングデータが
使われていないままだと、ユーザーのニーズに答えることが難しい。情報を分析する機能を開発するスキルの
ある会社にアプリ開発を依頼するほうがよい。

●料金体系
アプリ開発だけに限らず、外注はいかに無駄なコストを抑えられるかどうかが大事になってくる。
料金体系を確認する際には、わかりやすい仕組みになっているかをチェックしてみること。
一社だけを見ていきなり依頼をするのではなく、ほかの依頼先と比較するために見積書を作ってもらうこと。
見積書を作成してもらったら、その内容がわかりやすいものかどうかもチェックするとよい。

●セキュリティ体制
どんなに質の高いアプリができあがったとしても、セキュリティ体制が整っていないと情報漏洩などの問題が
発生してしまう。セキュリティに関するトラブルは会社としてのイメージダウンにつながってしまう。
そのため、セキュリティ体制が整っているかどうかもチェックすること。

●バージョンアップ
アプリは、OSとの相性が悪いと動かすことができない。そして、OSは定期的にアップデートが行なわれるため、
アプリ側もOSに対応するためのアップデートが必要となる。なるべく、アプリ側のアップデート対応をしてくれる
ところに依頼するのがよい。

●サーバー環境
アプリが稼働するサーバーのスペックが、自社の事業規模に合っているものであることも大事。サーバーが
共有か占有か、サーバーの構成はどうなっているか、などの環境面もチェックしておくこと。もしサーバーを
共有している場合は、他社のサーバー運用へ干渉してしまう点に注意が必要となる。

●運用開始後の対応
アプリの運用を開始してから、アプリのメンテナンスやアップデート、トラブルが発生した際の緊急対応などを
してくれるところだと安心して運用し続けられる。サービスを提供してから問題が発生しても、すぐに対応して
くれるようなサポート体制が整えられるかどうかが重要。

————————————————
■特に押さえておきたい比較軸とは
————————————————
見積書をいくつか作成してもらって依頼先をどこにするか選ぶ際に、特に以下の項目を重視して依頼先を決めると
よい。

・技術
・料金体系
・運用開始後の対応

アプリ開発会社によって、得意分野や積んできた経験が異なります。自社の扱う分野をよく知らない会社だと
不安要素が残ってしまうため、なるべく自社の扱う分野での実績がある会社に依頼することが大事である。

また、料金体系も依頼にかかるコストに直接かかわることであるため、意識を傾けておいたほうがよい。
ちなみに、依頼にかかるコストを「工数」によって決める会社が多い。そのことを理解しておくと、依頼先を
選びやすくなる。

他にも、アプリの運用開始後の対応をどのようにしてくれるか押さえておくと、安心して依頼しやすい。
継続的に安心してアプリの運用ができるように、手厚いアフターケアをしてくれるところに開発を依頼してみては
どうか。

————————————————
■アプリ制作を依頼する時の注意点
————————————————
アプリ制作を依頼する際には、以下の点に注意する必要がある。

・アプリの種類を理解しておく
・作りたいアプリのイメージを明確にする
・依頼先候補は複数用意し、慎重に比較・検討をする
・打ち合わせは密に行なう
・費用は見積書でしっかり確認する
・納期は余裕をもって設定する

まずは、アプリの種類や作りたいアプリのイメージをはっきりさせておくこと。具体性のないままアプリ開発の
依頼をもちかけても、アプリ開発側としてはどう対応すればいいか困ってしまう。そのため、要件定義にあたる
部分は依頼側でしっかり固めておくことが大切である。

また、依頼先の候補は複数用意して、慎重に比較・検討すること。その際には費用や制作内容、スケジュール
などを確認して比較しやすいように、見積書の作成を依頼すること。
スケジュールについては、柔軟に対応できるようになるべく余裕のある納期を設定するのが望ましい。
他にも、実際に依頼するとなった場合、依頼側と開発側で情報の食い違いが起こらないようにすることが大事。
なるべく打ち合わせの回数を多くし、案件内容のすり合わせができるように心掛けること。

————————————————
■アプリ開発にかかる費用相場
————————————————
アプリ開発にかかる費用相場は、アプリのジャンルによって変わってくる。

自社のサービス内容をアプリ化した場合、どのくらいの相場になるのかを知っておくと、依頼候補のコスト面での
比較がしやすくなる。自社の扱う業界のアプリ開発の費用相場をそれぞれで調べておくこと。

————————————————
■アプリ開発の依頼はサポート体制なども意識して
————————————————
アプリ開発を検討する場合、自社での開発が難しければ、アプリ開発会社に外注してみる。
ただ、ノープランで依頼してもかえって無駄なコストを生み出す可能性がある。
アプリ開発を依頼する際は、以下の点を意識して依頼することが大事である。

・依頼先の実績
・依頼にかかるコスト
・サポート体制

アプリ開発は、ジャンルによって費用相場が異なる。アプリ開発の依頼をしてよかったと思えるように、自社の
扱うサービスのジャンルの費用相場を理解して、依頼先を比較検討してみるとよい。

以上です。

The following two tabs change content below.

甲斐 展久

最新記事 by 甲斐 展久 (全て見る)

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア