それでは今回もよろしくお願いします。
何故会社は乗務員の余裕を構築することが出来ないのか?
一年間で50%前後の乗務員が入れ替わるのも要因として考えられます。
会社は当然のこと無事故無違反でノートラブルが良いのですが
期間短い中で道路運送法と道路交通法の優先順位を理解させようとすると
タクシー事業に支障が出る事が分かっているから安全講習だけして
街へ出します。
新人乗務員は稼ぎたくていますので所かまわず客と思えば乗せようと動きます。
会社はそれを期待しています。後は無事に帰庫すれば良いと。。。
この「後は無事に」の意味するところが
道路運送法と道路交通法の優先順位の間違いによる交通違反やお客様とのトラブル
はたまた道路運送法の違反行為を想定しているのです。
これを回避しようとすると運収を求められなくなるからさらっと指導します。
法律順守は当然のことですが道路運送法と道路交通法の関係を考えさせると
本来ならば道路交通法が優先順位1位ですのでタクシー業で必須の駐停車の殆どが
出来なくなります。お客様がタクシーを利用したい場所は交差点付近など駐停車禁止
区域内が80%以上だと会社は理解しているからです。
道路交通法を優先してそれを守らせる指導をしたらお客様のご用命に駐停車禁止を
理由に乗車が出来ない。お客様は道路交通法など気にもしないので乗車拒否されたと
苦情を入れる。当局の指導に対応するわ売上は上がらないわで仕事にならないと
営業状況が非常に難しくなります。
このように会社は無事故無違反で運収を上げて欲しい
乗務員も稼ぎたいでWin Winな感じですが
道路運送法を優先順位1位で指導して会社全体のリスクを減らし確率的に少ない
乗務員の道路交通法違反取り締まりを...。
その様な現場ですから取り締まりを受けて反則金や罰金で運収を減らしたり免許停止で
仕事が出来なかったり一方の法律を守るともう一方の法律に罰せられるなど
板挟み感が多く悩む乗務員の環境があります。
会社に保護されていません。
この感覚が真面目に考える人ほど諦めさせこの仕事に挫折し
一年間で50%前後の乗務員が会社を去ることになります。
残れるのはデーター化して仕事を分析して営業技術を取得した者と労働規定の範囲で行動
し売上を考えないで時間をこなすマイペース派と何かあれば辞めれば良いタクシー会社は
いくらでも有る派の人々です。
この残れる50%と新規タクシー乗務員でこの業界は仕事をしているのです。