前回では、デフォルトゲートウェイについて記載しました。
その説明の中で出てきたルータについて今回は勉強していきます。
データを相手に送信する際にルータが送り先PCの最寄りのルータを探し、
ルータを経由して相手のPCに届けるまでの最適経路を導き出してくれます。
この機能はルーティングと呼ばれています。
ルータが目的地までの最短ルートを導き出す際に使用するのがルーティングケーブルです。
ルーティングとは主に以下の情報を保持しています。
・宛先ネットワークアドレス
・その経路を使う際のコスト
・その経路を使う際、最初に送る相手のアドレス
・その経路が追加されてからの経過時間
また新しいネットワークグループが追加になった場合、各ルータが管理しているルーティングテーブルにも新しい経路を追加してあげなければいけません。
例えば、古いカーナビを使っていると新しい道が登録されておらず、目的地まで最適なルートで到着することができません。それと同じで「ルーティングテーブル」も常に新しい情報に書き換えてあげる必要があるそうです。
ルーティングテーブルに新しい情報を書き換える方法にはスタティックルートとダイナミックルートがあります。
▼スタティックルート
管理者が目的地までの最適なルートを手動でルーティングテーブルに設定したルート
設定された静的ルートを使いデータを転送することをスタティックルーティング(static routing:静的ルーティング)と呼ばれています。
▼ダイナミックルーティング
ルーティングプロトコルを利用しルータ同士がお互いに経路情報を交換しあい、自動的にルーティングテーブルを更新して作られたルート
設定された動的ルートを使いデータを転送することをダイナミックルーティング(dynamic routing:動的ルーティング)と呼ばれています。
ダイナミックルーティングにより、自動でルーティングテーブルを最新化するためには、ルーティングプロトコルが使用されます。
ルーティングプロトコルはルータ同士がお互いに経路情報を交換する際のルール(プロトコル)となります。
ルーティングプロトコルの種類
ルーティングプロトコルは、大きく分けて2種類に分かれます。
自律システム(AS)間でのルーティングと自律システム(AS)内でのルーティングになります。
自律システム(AS)とは、ネットワークの集合体(グループ)のことで、企業やプロバイダなどが当てはまります。
自律システム間(AS)で使わるルーティングプロトコルはEGP(Exterior Gateway Protocol)自律システム内(AS)で使われているルーティングプロトコルはIGP(Interior Gateway Protocol)と呼ばれています。