多忙な現代人は常に何かしている状態が多く、疲労しやすいです。
中には疲労が祟り、体のどこかを痛めてしまう方も少なく無いのではないかと思います。
突然ですが、ここで皆さんに質問です。
「直立している状態」と「座った状態」、どちらが腰に負担がかかっているでしょう?
これは結構意外だと思うのですが、正解はなんと…、
「座っている状態」、なんです!
スウェーデンの整形外科医アレフ・ナッケムソン博士の研究では
実は立っている時よりも、座っている時の方が腰にあたえる負荷が大きいということが分かっています。
腰椎の隙間にある椎間板にかかる圧力を、
直立姿勢を100とした時の相対値であらわすと、
座る姿勢はなんと140と、40も大きいのだとか。
デスクワーク中心の仕事をしている方は、1日のほとんどを
椅子に座って過ごしていますよね。
肉体労働をする方々ももちろん負荷が大きいことに変わり無いのですが、
上記の研究の数値を見ると、座り仕事の方も気が付かないうちに体に負担をかけ、
気がつくと腰を痛めていた…という状況に陥るのも納得できます。
快適に日々のタスクをこなしていくためには
なるべく体に負担をかけない姿勢をマスターするのが一番です。
こちらは整形外科医の中村格子博士がご提案されているものになりますが、
下記のように座り姿勢を意識してみて下さい。
ちなみに座り姿勢だけではなく、歩き方でも疲れやすさが変わってきます。
疲れにくい歩き方も一緒にご紹介しておきます。
*正しい座り方*
①股関節の角度は110°。
②座面を少し高めにし、膝を太ももの付け根から10㎝程度下げるようにする。
③背中が背もたれから離れてしまう場合には、クッションなどを挟む。
*疲れにくい歩き方*
①目線は遠くを見ながら。
②首をのばす。
③肩を左右にまわす。
④体の軸は中心にキープ。
⑤骨盤を水平に保つ。
⑥足の振り幅を前後で同じにする。
⑦かかとから着地し、足の中央から親指へと重心を移動させる。
ぜひ姿勢を意識して生活し、体の不快感から卒業しましょう!
ご参考にしていただけますと幸いです。