カメラを始めると耳にする単語『ポートレート』。
肖像画や肖像写真を意味する単語ですが、カメラにおいては、人をメインの被写体として撮影した写真のことを、ポートレートと呼びます。
特に、一眼カメラと良くボケるレンズの組み合わせにより、背景を大きくボカして人を印象的に写した写真が定着しています。
カメラは、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラなど、本格的なカメラがおすすめ。
上記のカメラは、カメラ内部の部品である「イメージセンサー」のサイズが、スマホや通常のコンデジよりも大きい点が特徴です。
一般的に、イメージセンサーが大きいと、光量を多く取り込めるため、薄暗い場所などでも豊かな色表現が可能となります。
そのため、朝夕の柔らかな光の下や、美術館などの室内でも、モデルを美しく描写した印象的なポートレートが撮影できます。
レンズは、単焦点レンズがおすすめです。
単焦点レンズとは、ズームができず、焦点距離が変えられないレンズのことです。
画質は比較的ズームレンズよりも優れており、広角ズームレンズでよくある「歪み」も抑制。重量の軽さも利点です。
なにより「明るく撮れるレンズ」が多いので、ポートレート撮影では単焦点レンズが重宝されます。
ちなみに、ズームレンズでも全ズーム域でF2.8(※)を実現する明るいレンズもありますが、その分構造が複雑になるため高価です。
焦点距離は、80mm~135mm程度がおすすめ。ポートレート撮影において、ドラマチックな演出ができるとして人気があります。
※1 レンズのしぼり(F値)のこと。数字が小さいほど光量が取り込め明るくなる。