父と叔父は仲が悪い。面と向かって罵り合うこともあれば、あまりにもお互い直接口をきくのが嫌で、メールで言い合いしたりする。
私が物心ついた時には既にギスギスしていた。
でも、先祖代々の農地を毎年毎年一緒に耕作している。傍目には仲の良い兄弟と見えているらしい。近所のおばさんに父達の兄弟仲を褒められた時は、ひっくり返りそうになった。
兄弟姉妹は親の次に有難い存在だと常々思っている。綺麗事でなく、土地や財産より貴重だとさえ思う。(ちなみに、有り余るほど土地や財産を所持している一家よりも、中途半端に微妙な量を遺された一家の方が遺産相続で揉めているイメージがあるのは気のせいか?)
兄弟姉妹と揉める原因になるぐらいなら、財産は残さないで欲しいと両親には言っている。
先日、祖母の墓前でまた言い争っていた二人。いい年して情けない。あんな風にはなりたくないなぁ。お互い、この世でたった一人の兄弟なのに。
今年の母の日には、日頃の感謝は当然として、私の人生に妹を二人も与えてくれたことを改めて感謝したのであった。