・要件を鵜呑みにしない
顧客の伝える要件は(正確に言えば要望)常に批判的思考(クリティカルシンキング)でみるべきと考えます。実現可能性や難易度を考慮されていないことが多いからです。特にシステムや業務フローに知見の乏しい方と相対する場合はこの傾向が顕著であるため早期に認識のすり合わせが必要となります。ただし伝え方には注意、やりたくないという理由では当然信頼関係が崩れてきてしまうため、出来ない理由は客観的、論理的かつ具体的に検討した上で伝えるべきとなります。
・他者(社)の資料を鵜呑みにしない
上記と通じるものですが、顧客、パートナー、内部問わず、他の方が作成された資料は間違っていることもあるという目線でみるべきです。当該作成者の作成状況、知識、スキルに依存するため、どうしてもミスが生じてしまうことは仕方ないです。違和感があれば早期に内容の確認もしくは信用性がそれほど高くないという前提をつけた上で参照するようにしましょう。
個人の感覚であるため、すべてのプロジェクトに共通するものではないかと思いますが、経験上、上記の視点があると不要な手戻りや炎上防止につながることが多かったかなと思います。自動車教習所でも習いますが、だろう運転ではなく、かもしれない運転。プロジェクトの進行においても同様のことが言えると日々感じているところです。