一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 心身共にパンクする前に…頑張り過ぎに注意しましょう

日本人は「頑張り屋さん」が非常に多い国と言われています。

頑張ることは美徳でもあり、とても尊いことです。

ですが、「頑張り過ぎる」ことについては注意が必要です。

人間は機械ではないので、時には風邪を引いたり怪我もします。

しかし、怪我をすれば病院に行く人でも、なぜか心が不調な時には

「怠慢」と思い込み、「努力」で乗り切ろうとしてしまいます。

「頑張り過ぎるご自身」に思い当たる節がある方はいませんか?

限界なのを見過ごして、ある日突然緊張の糸が切れてしまった…

それが一番怖いです。心と身体を守る為に、今回はぜひ皆さんに知っておいて欲しいことになります。

 

頑張り過ぎのサインとは、

・不眠

・食欲不振

・腹痛

・めまい

・手の震え

・円形脱毛症

 

頑張り過ぎのサインとしては、上記のようなものが良く挙げられます。

こちらはわかりやすく出ている例なので、

実際は目に見えない・わかりにくい症状として

サインが現れる場合も多いです。例えば、

 

・頭の回転が遅くなった

・職場でミスを多発するようになった

・最近、無性にイライラする

・本やテレビの内容が頭に入ってこない

 

このような「以前は簡単にできたのにできなくなった」ことがあれば、

立ち止まるサインです。

さらに気付きにくい症状としては、

 

・風呂に入れない

・料理ができない

・片付けられない

 

これらは「だらしなくなった」のではなく、思考過程の障害や思考抑制により

遂行が妨げられている可能性もあります。

休暇を経ても疲れが取れなかったり、

やる気が十分に出ないという場合があれば、

それは「頑張り過ぎ」の、サインかもしれません。

 

頑張り過ぎる人に共通する思考の癖があります。

心身に不調をきたす要因は周囲の環境以外にも、

本人の気質や考え方もあるのです。

 

①「べき思考」…何事にも「こうあるべき」「当然」と制約をかけて行動を取る

②「白黒思考」…認識が二極化しがちで、「得か損か」「敵か味方か」などと分類しては判断する

③「悲観しがち」…自分の周りで起こる出来事・世の中の社会現象を悲観的に捉えてしまう

 

このような思考をしがちという方は、まずは自分の思考の癖を自覚することが

改善の第一歩としてとっても大切です。

あとは上手にご自身がリラックスできる方法を会得すること、

そして、起こった事に対しての認知・意味付けを変えていけるようにする事です。

(例えば…転んで怪我をした場合、「なんて不運なんだ」と嘆くか、

「この程度で済んで良かった」と感謝するか、など)

これだけでも、人生の捉え方は変化していきます。

他にもお勧めしたいのは、「セルフ・ラブ」の姿勢です。言い換えると「自己受容」のこと。

「これができる・あれもできる自分」を肯定するという意味での自己肯定感ではなく、

「あるがままの自分を受け入れる」人生観です。

この観念があることで、フラットに自分の現状を顧りみ易くなると思います。

そして、自分の不調を早い段階で自覚し、対処することができます。

 

また、「ゆるめる」感覚を体と心で覚えることも、頑張り屋さんにはお勧め。

具体的には、椅子に座りながら10秒間肩に力を入れて、力を抜く動作。こちらを2,3回繰り返す。

他にも「ゆるゆる」や「ぽかぽか」などの、響きが軽かったり、柔らかい音を発声することで、

自分の中に「リラックスのスイッチ」を作り、ストレスを感じた時に、声に出すことで

心の緊張を解いていく。

 

ぜひ、意識して生活してみて下さい。

そしてもし、今まさに辛い・苦しんでいらっしゃる方がいましたら、

必要とあれば躊躇せず、診療科を受診して下さい。

メンタル不調は決して「怠慢」でも「心が弱い証拠」でもありません。

自分の声に耳を傾けて、ご自分を大切にして差し上げて下さいね!

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小島 礼香

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