【第一次安倍政権誕生】
小泉純一郎内閣で官房長官を務めていた安倍氏であったが、小泉氏の任期満了に伴い、禅譲される形で総裁選に勝ち、戦後最年少で総理の座につく。
第一次安倍政権の誕生だ。
美しい国、日本を取り戻す。
戦後レジームからの脱却を実現する。
安倍総理は直ぐに動き出す。
【教育基本法改正】
強い日本を取り戻すため、教育現場で愛国心の育成を目指した安倍総理。教育基本法に愛国心という言葉を入れたいと考えるが、これに左派は反対。これをマスコミも連日報道する。
「国家が国民に愛国心を持たせようとするのはおかしい。思想信条の自由がある」というわけだ。
アンケートを取れば、日本人の愛国心は世界でも最低レベル。日本人であることに誇りを持てていないのだ。もし有事となれば、自分も戦うかと聞けば、これも世界最低レベルの結果が出ている。
戦前の、愛国心に燃える強い国民は見る影もない。
なぜこれほどまでに愛国心を無くしたのか。思想信条の自由によって自然にこうなったのではない。GHQの政策の下、国の自虐史観に基づく政策によってここまでになったのではないか。
国の政策によって失われた愛国心を、国の政策によって取り戻すことに何の問題があるだろう。何も押し付けようということではない。正しい歴史教育をして、神話や伝統を学ぶことでその素地を作ろうということなのだ。
反対勢力の声によって、教育基本法の「教育の目標」に、愛国心という言葉は、「我が国と郷土を愛する態度」という弱い表現になったが、何とか載ることになる。
教育基本法が制定されて60年。ついにメスが入れられた。どの政権でも触れることができなかったことを、断行したのだ。
なぜ触れることができなかったのか。教育現場では、左翼組織である日教組が力を持っていた。現場(学校)で、生徒たちに自虐史観教育を行っていた教師達が所属する組織である。
この日教組が猛反対するのだ。選挙で勝つ上で、敵を作るだけで票にならない教育基本法改正は、メリットが全くない。民主主義制度では、選挙に勝ってナンボである。
しかし、国の未来のためには、絶対にやらなければならないこと。安倍総理は、これに着手したのだ。
戦後最年少の総理大臣は、戦後どの総理大臣も敬遠したことを、または必要性に気づいてすらいなかったことを、まずは断行した。