今まで行政によって担われていた公共的なサービスは、画一的な手法や行財政の制約のも
とで行われ、地域や社会の多様なニーズに応えることができません。一方、市民活動の成熟
や、社会的責任に自覚的であろうとする企業や市民活動団体や地縁団体など民間の力で公共
的な課題の解決に取り組む事例は少なくありません。行政が担っていた公共的なサービスを、
地域の市民、NPO、企業などが、公共の担い手の当事者としての自覚と責任をもって行うこ
とで、市民一人ひとりの居場所と出番があり、人に役立つ幸せを大切にする「支え合いと活
気がある社会」をつくるという考え方が「新しい公共」です。
続く