<Thumbs.db>
読み方:サムズディービー
Thumbs.dbとは、Windowsがフォルダごとに自動生成する管理用のファイルの一つで、
そのフォルダに保存されている画像ファイルの縮小版(サムネイル)を記録したもの。
高速に一覧表示するために用いられる。
Windowsエクスプローラは「大アイコン」などの表示設定でフォルダ内のファイルを
一覧表示すると、画像ファイルをファイル形式のアイコンの代わりに画像自体を
縮小したサムネイルに置き換えて表示することができる。
縮小表示のために毎回すべての画像ファイルを読み込んで縮小版を作成するのは
負荷が大きく時間もかかるため、一度縮小表示したデータはThumbs.dbファイルに
記録しておき、次回はThumbs.dbを読み込んで一覧表示する。
Thumbs.dbは標準では隠し属性のシステムファイルとなっており、エクスプローラ上では
不可視となっている。
フォルダーオプションを開き表示タブの詳細設定から「隠しファイル、隠しフォルダー、
および隠しドライブを表示する」を有効にすると表示されるようになる。
Thumbs.dbは削除することもできるが、次にサムネイル表示すると再び自動生成される。
◆Thumbs.db自体を作成しないようにするには
システムのプロパティを開く
↓
「詳細設定」
↓
「パフォーマンス」の
↓
「視覚効果」タブにある
↓
「アイコンの代わりに縮小版を表示する」
のチェックを外す
<隠しファイル>
隠しファイルとは、ストレージ(外部記憶装置)内に作成・保存されたファイルのうち、
ファイルシステムなどの機能によって一覧に表示しないよう設定されたファイルのこと。
通常のソフトウェアによるファイルの一覧表示などに表示されなくなる。
多くのオペレーティングシステム(OS)では、ファイルシステムの機能の一つとして
ファイルの属性に「隠す」オプションがあり、これを指定することによって一覧などに
表示させないようにできる。
表示されないだけでその場所には存在するため、直にパスやファイル名を指定して
操作すれば、通常と同じようにアクセスできるようになっていることが多い。
また、ソフトウェア側の設定やコマンドのオプション指定などにより
「隠し属性があっても強制的に表示する」ことができるようになっている
場合もあり(Windowsエクスプローラーなど)、通常のファイルやフォルダに
混じって隠しファイルであることが分かる形(アイコンが半透明になるなど)で表示される。
◆Windowsでは
ファイルのプロパティを開く
↓
「属性:」欄の
↓
「隠しファイル」にチェックを入れる
↓
不可視になる。
◆LinuxなどのUNIX系OSやmacOSでは
一般的にファイルシステムの機能としては用意されていないが、慣習として
ファイル名が「.」(ドット/ピリオド)
で始まるファイルは隠しファイルであるとみなされ、
通常の一覧表示には登場しないようになっていることが多い。