日本からブラジルへの移民は1908年に始まり、2023年はブラジル日本移民115周年を記念する年になります。逆に、1980年代後半からは日本に出稼ぎのために来日する日系ブラジル人のデカセギ還流が始まり、リーマンショック前の2007年のピークでは在日ブラジル人が30万人以上いたとされていますが、現在は20万人前後に留まっています。在日ブラジル人が最も多い上位5県は愛知県、静岡県、三重県、群馬県、岐阜県で、各地でポルトガル語での生活全般(健康・福祉、医療・保健、労働、教育、防災等)の情報発信がとても重要です。その中で、2019年に大風接近の避難勧告のメッセージで自動翻訳ソフトが使われて、ポルトガル語で「増水の川へ避難を」の誤訳が発信される由々しき問題が起きました(詳しくはこちら)。人命にもかかわりかねない同じようなミスが2度と起こらないためには、便利な機械翻訳を過信せず、関係者すべてが責任と誠意を持って取り組まなければなりません。