一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

今年のイチゴ農家としての私たちは、例年とは異なる猛暑に悩まされています。気温の急激な上昇は、イチゴの生育に大きな影響を与え、その対策を講じることがますます難しくなっています。

まず、猛暑によってイチゴの生育が遅れ、収穫量が減少しています。イチゴは涼しい気候を好むため、高温下では花の受粉が十分に行われず、果実の発育が制約されてしまいます。これに対処するために、日中の気温上昇を緩和するためのシェードネットやクールボックスなどの設備が必要ですが、そのコストと手間は膨大です。

また、高温によってイチゴは水分を急速に失い、乾燥による品質低下が懸念されます。従って、定期的で大量の水を供給する必要がありますが、水資源の制約やコストの増大も課題です。さらに、過剰な水分は病気やカビのリスクを高め、管理が一層困難になります。

このような厳しい状況下で、農家は慎重な計画とリソースの最適利用が求められます。気象変動への適応力を高め、効果的な対策を講じるためには、研究と技術の進歩が不可欠です。また、政府や地域社会との協力が必要であり、共に持続可能な農業を実現するための取り組みが求められます。

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江俣 利治

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