一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • クリスマス直前でも猛暑の影響が出ています。

クリスマスの週、通常ならばイチゴの収益が最高になる週ですが、今年は気温が異常に高く、私たちイチゴ農家にとっては厳しい課題が待ち構えています。気候変動の影響は甚大で、例年通りの生産量を確保することが難しい状況です。

まず、高温によりイチゴの生育が抑制され、収穫量が減少しています。これにより、需要に対応することが難しくなり、市場価格が上昇しても生産量の不足が解消されません。農家としては、生計を立てるためにも気温の異常な変動に柔軟に対応する必要があります。

次に、気温の上昇により、イチゴの品質にも悪影響が及んでいます。過度な暑さは果実の成熟を早め、風味や甘味が失われる可能性があります。これは顧客満足度にも直結し、長期的な信頼関係の構築に影響を与えかねません。

さらに、気温の急激な変動は農作物にとってストレス要因となり、病害虫の発生リスクを増大させます。農薬の使用を最小限に抑え、生態系への悪影響を考慮しながら防除対策を講じる必要があり、これも農家にとっては難しい課題となります。

気候変動に対応するためには、新たな栽培技術や品種改良、効果的な水資源管理など、継続的な研究と投資が必要です。同時に、地域や国際的な農業政策の見直しも求められます。これによって、将来的な気候変動にも柔軟かつ持続可能な対応が可能となり、イチゴ農家が安定した収益を確保できるようになるでしょう

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江俣 利治

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