以前の記事でも書きましたが、私は2023年9月末まで5年間、スタートアップでのサービス開発案件に携わっていました。
3つのサービスをリリースしましたが、全て顧客のニーズにマッチせず、ほとんど使用されず、売上が見込めないサービスとなりました。残念ながら失敗プロジェクトです。
スタートアップの案件に参画して思ったことは、起業して自社サービスを開発することはハイリスク・ハイリターンであるということです。
個人事業として、副業的な感じでサービスを作って、リリースするのであれば、ほとんどリスクはありません。全く需要がないサービスで失敗したとしても、サーバー代くらいの損失で済みます。
しかし、起業してメンバーを集めて開発する場合はそうはいきません。人件費などがかかってくるため、資金調達をしたり何かとお金がかかります。失敗した場合は、お金だけでなく、出資してくれた人、企業からの信用も失うことになるので、損失が大きくなりがちです。
やり方によってはもっとリスクを下げることはできるのかもしれません。しかし、私には起業は怖くて絶対にできない、そんな勇気持てないと思いました。
3つの失敗プロジェクトを経験して、進め方などに不満はありましたし、失敗するべくして失敗したなと思う部分は正直あります。
しかし、結果的に失敗だったとしても、リスクを承知で起業して挑戦を続ける起業家に対してのリスペクトの気持ちは今でも持ち続けています。自分にできないことをやっているというだけでも本当にすごいことだと思っています。
怖くて挑戦できない私が、実際に行動した彼らのことを笑ったり、「ほら、だから失敗しただろ」と愚痴を言ったりすることは絶対にできないと思いました。
積極的に行動したり、物事に挑戦している人のことは本当に尊敬しています。
たとえうまく行っていないとしても、実際に行動した時点で尊敬に値します。
自分の今の状況に納得行かず、それを会社や政府、他人のせいにして文句を言っているような人には全く魅力を感じません。
不要なリスクをとる必要はないと思っていますが、失敗を恐れず、挑戦、行動して行く姿勢、私も見習いたいです。