【第一次政権の最後の大仕事】①
通常、一内閣一課題とよく言われる。
一つの内閣では、大きな課題を一つクリアできれば御の字と言うわけだが、第一次安倍内閣では、50〜60年に一度の法改正を立て続けに行なった。
そんな内閣は、かつてなかった。
しかしこれは、これですら、序章に過ぎない。歴代最長政権となる第二次安倍内閣は、日本はおろか、世界の枠組みまでも変えていくことになる。
その誕生まで5年4ヶ月。その間、日本を取り巻く状況は、国家存亡の危機と言っていい領域まで落ちていく。
第一次政権時、マスコミはよく「お友達内閣」と呼んでイメージダウンを図った。これについて後に安倍氏が訊ねられると、こう答えている。
「誰が友達なの?ということですよ。例えば、塩崎恭久官房長官や根本匠首相補佐官は友人関係ですが、松岡さんは、お友達という付き合い方はしていなかった。久間さんだって柳澤さんだって伊吹文明文部科学相だって、全然違うではないですか。要するに、ネーミングによってレッテルを貼られたわけです」
これが実際の話だ。もし未だに、第一次安倍内閣をお友達内閣だと思っている人がいるなら、その人は、自覚なく、テレビに洗脳されていたことを自覚するとよいだろう。