セッション管理の不備について説明していきます。
■概要
セッション管理の不備は、Webアプリケーションやシステムがユーザーセッションを管理する際に発生するセキュリティ上の脆弱性です。不適切なセッション管理は、様々な攻撃ベクトルに対して脆弱性を作り出し、ユーザーデータの漏洩、権限の昇格、なりすまし、セッションハイジャックなどのセキュリティ問題を引き起こす可能性があります。
■想定される被害
セッション管理の不備によって、以下のような被害にあう可能性があります。
どのような被害を受ける可能性があるかあらかじめ把握しておき、攻撃を受けないように対策を検討することが必要です。
・セッションIDが予測可能であったりセッションIDが短すぎる場合、攻撃者は他のユーザーのセッションを奪うことができる。
・セッション期間が長すぎる場合、無効になるまでの時間が長いためセッションが推測される可能性がある。
■対策
セッション管理の不備の対策として挙げられるものは以下のようなものとなります。
・セッションIDをランダムで予測不可能な値に生成することで、セッションIDの予測を困難にする。
・適切なセッション期間を設定し、セッションの有効期限が過ぎた場合は再認証を要求するなど、期限を管理する。