一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 失敗した時の声のかけ方

相手が失敗したとき、どんな声をかけるかです。よく聞かれるのが「ダメでしたね」という言葉です。相手の心の声を代弁した言葉です。ダメと言われなくても、本人はわかっています。

しかし、ダメという言葉には、ネガティブな響きがあります。

失敗した人に「ダメでしたね」と声をかければ、相手はうなずくしかありません。

ダメと言われて嬉しい人はいません。

「情けないですね」という響きがあります。

責めているようなニュアンスにも聞こえます。ネガティブ感を強調させることになって、ますます落ち込ませてしまいます。

失敗した人には、どんな言葉をかけるといいのでしょうか。

「惜しかったね」と声をかけましょう。

「惜しい」は、ポジティブな言葉です。

「惜しかったね」と言われると、相手は未来に希望を感じます。

「成功の手前だった」「次に期待できる」「もう少し頑張れば、次こそうまくいくだろう」と感じます。せっかく声をかけるなら、前向きな声をかけたい。

大切なのは「次こそうまくいく」と未来に希望を感じさせることです。

「ダメだったね」より「惜しかったね」のほうが、未来に希望が持てるので、相手をより元気づけられるのです。

学校で人気の先生は「この答えは何かわかる?」と生徒を当てたとき、間違った答えが返ってきても、上手にリアクションします。

「惜しい! 答えは○○です」という前向きな返事をします。

それを聞いて、生徒は笑顔になるのです。

まったく惜しい状態でなくてもいいのです。

成功・正解から遠いとしても、惜しいと言われて悪い気はしません。

普通に「ダメ」「残念」「全然違う」だけの返事より「惜しい」と言われるほうが元気が出ます。

失敗した人には「惜しかったね」と前向きな声をかけて、元気づけましょう。

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福田 真理子

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