一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

https://kojinjigyou.org/2020/06/07/6697/

前回は歌を上手に歌うために必要なパラメータをご紹介しました。
特筆すべき点は主に以下の3点です。

  1. 鼻の通りが全体の8割以上を占めていること
  2. 感情についてのパラメータが存在しないこと
  3. 正しい音程についてのパラメータが存在しないこと
  4. 呼吸法(腹式/胸式呼吸等)についてのパラメータが存在しないこと

 

1.について

Vol.1〜Vol5まで鼻の通りについて解説しましたがそれぐらい重要、ということです。

2.について

「感情」という表現は曖昧でパラメータではありません。結果として細分化して行けば「抑揚」や「ビブラート」というパラメータに分類されるエッセンスになろうかと思います。
最新のプロスポーツ界隈では試合前に気合を入れる円陣は組まないようになって来ています。
余計に感情が高ぶり冷静さを欠き、普段のパフォーマンスが出せないことが科学的に明らかになって来たからです。
時に重要にもなりますが、安定したパフォーマンスにはむしろ不要とさえ考えられます。

3.について

まずここで認識を改めていただきたいことは実は歌が上手い人ほど正しい音程を考えていないという事実です。
どちらかと言うと音程は「合わせるものではなく勝手に揃うもの」という認識の方が正しいです。

Vol.2で少し言及しましたが、実は人間は本当に楽器です。
そしてボイストレーナーとして指導する中で、鼻の通りの改善をするだけで自然と音程が正しく揃ってくる
という体験を通し、本当に音痴の人間は極稀でそれ以外の人は「単に歌うための障害があったから音痴になっていた」と帰結しています。

4.について

想像していただきたいのはプロのアーティストも例えばロックなどの激しい曲でブレスの度に毎回お腹で空気を吸ったりしているでしょうか?ということです。答えはNOですよね?(本当に歌に役立つ呼吸法は別にあったりします。ここでは割愛します。)
むしろどちらかといえば、呼吸で「喉を閉めない」ことの方が重要だったりします。(※「喉を閉めない」ことは目的ではなく、結果なのでパラメータには入れていません。)

以上、特筆すべきパラメータとその補足でした。

– to be continued –

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C.O.HARA

28歳で未経験でIT業界に参入。3年でフリーランスに転向。 異色の前職ボイストレーナー。一児のパパです。

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