一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

相変わらず、身の回りの話題は新型コロナウィルス一色だ。
テレワークをしているので、なおさら。

私は新聞を取らないし、ニュースも見ない。
なので、情報源はもっぱらTwitter、Yahooニュース、ライブドアニュース、2chまとめサイト等々だ。

その中で最近目を引いたのは、GMO社長の熊谷さんが「印鑑廃止宣言」をしたことだ。
2日という短期間で、GMOグループ全体で実現した。

発端は、4/14日にIT政策担当大臣が、日本の印鑑文化がテレワークの進まない原因であることを問われたときに「しょせんは民間の話だ」と言ったことだ。

表立っては言われないが、IT政策担当大臣は「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)も兼任している。
大臣は「印鑑文化とデジタル化と共存できる」と言っているようだが・・・。

正論を言うと、新型コロナウィルス対策のための印鑑文化が原因でテレワーク化が進まないことを受けて、IT政策担当大臣がやるべきことは、

・政治主導で電子署名を日本に浸透させる
・印鑑文化を縮小させていく

ということだろう。
色々ななしがらみがあるのだろうが、私から見て、これが大臣の立場として果たすべき役割と思える。

現状は、役割にそぐわぬ「しょせんは民間の話だ」という発言。
ここに日本のITの病巣の一端が垣間見える。

当面は、政治主導のIT化は期待できないだろう。
一般のITエンジニアや企業としては、せいぜいうまく助成金を使わせてもらうというところか。

ただ、新型コロナウィルスでテレワーク化が進むにあたって朗報もある。
IT業界への志望者が多くなっているということだ。
「テレワークしやすそうだから」というシンプルな理由だ。

新型コロナウィルスの災厄は、第三次世界大戦に相当すると個人的には思っているが、その中で、すでに次の時代の潮流の芽が息吹いているのを感じる。

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今成 匡志

IT業界20年、その中でフリーランスSEは10年になる40代エンジニアです。 新卒と35歳のときにリストラに会った氷河期世代でもあります。 個人的に最も興味あるのは、技術メインではなく「仕事が出来て稼げるSEはどのような性質があるか?」という点です。 もちろん技術そのものにも興味がありますし、技術がどのように世の中に使われているか?ということにも興味があります。 上に挙げたような切り口から記事を書いていきたいと思います。

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