軽貨物事業をしている大羽です。
夏は暑いですね。機械である車も暑さには耐えられなくなる時があります。
今日は夏に起こりやすい車のトラブルについて、とくに影響の出やすい箇所に付いてお話します。
タイヤ
タイヤは分厚く、丈夫で柔軟性に富む特殊なゴムでできていますが、熱によって変質・劣化しやすく、強度や柔軟性がどうしても低下します。
そして、真夏の時期は接地する道路のアスファルトなども高温になる上、タイヤ内部の空気も熱で膨張し空気圧が高まり、さらに摩擦熱も加わるため、パンク・バーストが発生しやすくなります。
バッテリー
夏場にバッテリー上がりが増加する最大の原因は、エアコンのフル稼働などで消費する総電力が増えてしまうことにあります。
オルタネーターが発電できる電気量は1年中同じです。しかし、夏場は電力を大量に消費するエアコン(冷房機能)を使用する機会が多いため、発電量を消費電力が上回り、バッテリーの蓄電量が不足しやすくなる可能性があります。
バッテリー上がりが起こった場合、ブースターケーブルがあって他車の協力を仰げるなら、他の車から電気を一時的に分けてもらう「ジャンピング」で対処することもできます。
車内温度
夏の晴天下(気温35度)で行ったテストによると、午後12時~4時間エアコンを切った状態で駐車しておいた車内の平均温度は「51度」、ダッシュボードの温度は「79度」もの高温に達したそうです。
人間が耐えられないのはもちろん、車内装備や置いていたモノが変形したり、故障したりするのも当たり前です。
窓から降り注ぐ紫外線も、車内装備や置いていたモノの変形・故障の要因となります。
変形してしまったモノや室内装備は、高温になっていたり、内容物が流出したりしている場合があります。うかつに触れると火傷や感電をしてしまう恐れがあるので、完全に熱が冷めきって安全が確認されるまでは極力触れないようにしましょう。
オーバーヒート
これは、エンジンが熱せられ過ぎた状態(過熱)なので、その症状は段階的に進んでいきます。
まず水温計がH(High)に近づき、エンジンの回転数が安定しなかったり、アクセルを踏んでもスピードが乗らなかったりしてきます。
次に水温計がH側へ振り切り、警告ランプが点灯、アイドリングが困難(アクセルを踏まないとエンジンが止まる)となり、エンジンルームから薄い水蒸気が上がってくるのが確認できるでしょう。
これらの対策として
1、タイヤの状態点検・空気圧のチェック
2、バッテリーの電圧の点検・電気系統の確認
3、換気と遮熱・遮光対策の実施
4、ラジエター液の量・水温計(警告灯)の確認
などが揚げられます
日々の点検をしていれば防げるものがあるのでしっかりと整備を行い、安全最優先で軽貨物事業に努めたいと思います。
以上。ご安全に