皆様いかがお過ごしでしょうか。
先月に引き続き、「思考停止状態」について自分への反省と頭の中の整理も兼ねて綴りたいと思います。
今さらながら社会生活上での「問い」と、勉強での「問い」は性質が違うということですね。
社会で遭遇する問いの答えは、とても相対的です。
たとえば、ある時点で「正しい」とされたことも、数年後には「正しくない」と判断されることは多々あります。逆もしかりです。
あるいは、ある人にとっては正しいことも、別の人にとっては正しくないこともあるでしょう。さらにこうした立場も、時間の経過とともに逆転することだってありえます。
ときに、誰からも問いを与えられない場合もあります。たとえば上司などから、「仕事は、自分で見つけなさい」と、言われることがあります。これなどは、まさに自分で問いを見つけなければいけない状況です。
多くの人にとって、これは社会に出て初めて問われる能力です。そこで当然のことながら、戸惑いが生じます。
「受験が得意でも、社会に出たら使いものにならない」とか、「学校の勉強はできたのに、結局は使えない人だったな…」といった評価を聞くことがありますが、それは勉強での問いと社会で求められる問いの答え方が違うからだと思うのです。
続きは、さらに次月にいたします。