一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 脆弱性の種類 機微情報の平文保存

機微情報の平文保存について説明していきます。

■概要
機微情報の平文保存は、データ保護とセキュリティに関する大きなリスクです。この問題は、パスワード、クレジットカード番号、個人識別情報(PII)、健康情報など、機密性の高いデータが暗号化されずにデータベースやファイルシステムに保存される状況を指します。機微情報が平文で保存されると、データ漏洩や不正アクセスの際に第三者によって簡単に読み取られ、悪用される危険性が高まります。

■想定される被害
機微情報の平文保存によって、以下のような被害にあう可能性があります。
どのような被害を受ける可能性があるかあらかじめ把握しておき、攻撃を受けないように対策を検討することが必要です。

データ漏洩:セキュリティが破られた際に、機密情報がそのまま露見することで、個人や企業に重大な損害をもたらす可能性があります。
コンプライアンス違反:多くの業界規制や法律(例:GDPR、HIPAA、PCI DSS)では、機微情報を保護するための厳格な要件が設けられており、違反すると重大な罰則が課されることがあります。
ブランドと信頼性の損失:データ漏洩が公になると、顧客の信頼を失い、企業の評判に長期的な損害を与える可能性があります。

■対策
機微情報の平文保存の対策として挙げられるものは以下のようなものとなります。
・強力な暗号化アルゴリズムを用いて、保存時および転送時に暗号化する。
・データへのアクセスは、必要な最小限の人々に限定し、適切な認証と権限付与を行う。
・特定の情報をマスキング(例:クレジットカード番号の一部を隠す)またはトークン化(機微データを代替のデータで置換)する。

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田中 勇也

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