今回は仕事でtracerouteコマンドを使用したので、その勉強のために記載していきます。
racerouteは、あるホストから別のホストまでのネットワーク経路をリスト表示するコマンドです。
ここでいう経路とは、ホスト間を接続するルーター(ゲートウェイ)のこと。tracerouteにより、経路上にどのようなルーターが位置しているかを表示してくれるコマンド。
主な用途としては、pingで相手ホストから正常な応答がなかった場合などに、
ホスト自身や経路上のルーターのルーティング設定が正しいかどうかを確認するために用いられる。
また、目的ホストまでのルーターのリストから、「設置場所が不明なホストのおおまかな場所を推測する」といった利用も行える。
各ルーターからのレスポンス時間などの統計値も表示されるので、経路上のボトルネックを探るなどの簡易的なネットワーク性能評価にも役立つ。
racerouteレポートの読み方
ホップとRTT(往復時間)
traceroute レポートは、パケットが宛先に向かう途中で通過するすべてのルーターに関するデータを一覧表示します。
ホップ数は、レポートウィンドウの左側に表示されます。レポートの各行には、ルーターのIPアドレスとドメイン名(含まれている場合)が表示されます。
また、3つの時間測定値がミリ秒単位で表示されます。これがRTTです。
PCからルーターにICMPパケットを送信し、応答を受信するためにかかった時間を示します。
一般的なホップシーケンス
「ホップ」とは、あるルーターから次のルーターへのデータ転送のことを指します。
レポート内の最初のホップは、ローカルエリアネットワーク(LAN)上にある最初のルーターに関する情報です。
それ以降のホップは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によって制御されているルーターに関する情報です。
ICMPパケットがISPのドメインを超えると、一般的なインターネットに転送され、地理的な距離のためにホップ時間が増加することがあります。
アスタリスクは何を意味していますか?
tracerouteがデバイスにスムーズにアクセスできない、または到達できない場合、「Request timed out」というメッセージとアスタリスクが表示されることがあります。
これは、到達したルーターがICMPパケットの優先度を下げるか、自動的に拒否するように設定されていることを示しています。これは、ICMPが多くのルーターで重要なトラフィックとして分類されていないためです。
連続してタイムアウトが発生する場合は、以下の理由が考えられます。
パケットが、tracerouteオンライン要求を阻止するファイアウォールを備えたルーターに到着した。
パケットは後続のルーターに到着したが、送信元のパソコンに戻れなかった。
ルーターに接続障害が発生している。
pingとtracerouteの違いは何か?
pingとtracerouteの主な違いは、pingがサーバーに到達可能かどうか、
およびデータの送受信にかかった時間だけを示すのに対し、tracerouteは各ルーターの正確なルート情報と、各ホップが要した時間を詳細に示す点です。
今回はここまで。