一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 脆弱性の種類 脆弱なパスワードポリシー

脆弱なパスワードポリシーについて説明していきます。

■概要
脆弱なパスワードポリシーは、ユーザーのアカウントが攻撃者によって簡単に侵害されるリスクを増大させる重要なセキュリティの弱点です。
パスワードポリシーが脆弱であるということは、パスワードの生成、保管、使用に関するガイドラインが不十分であることを意味します。
適切なパスワードポリシーが設定されていない場合、ユーザーは弱いパスワードを設定する可能性が高くなり、これがセキュリティ侵害の原因となり得ます。

■脆弱なパスワードポリシーの特徴
短い最小パスワード長: パスワードが短いと、ブルートフォース攻撃(全ての可能な組み合わせを試す攻撃)によって破られやすくなります。
複雑さの要件がない: 大文字、小文字、数字、特殊文字の使用を求めないポリシーは、予測可能で簡単に破られるパスワードを招きます。
定期的な変更の欠如: パスワードの定期的な更新を義務付けていないポリシーは、一度漏洩したパスワードが長期間利用されるリスクを高めます。
以前のパスワードの再利用許可: ユーザーが以前のパスワードを再利用できる設定は、攻撃者によるパスワードの推測を容易にします。

■強化されたパスワードポリシーの要素
最小パスワード長の設定: 理想的には、パスワードは最低でも8文字以上が推奨されますが、12文字以上がより安全です。
パスワードの複雑さ: パスワードには大文字、小文字、数字、特殊文字を組み合わせることが求められるべきです。
パスワードの定期的な更新: ユーザーには定期的にパスワードを変更させることが推奨されますが、この間隔は適切にバランスが取られるべきです。頻繁すぎる変更はユーザーファティーグを引き起こす可能性があります。
過去のパスワードの利用禁止: 新しいパスワードは、過去に使用されたものとは異なるものでなければなりません。

■追加のセキュリティ対策
・マルチファクタ認証(MFA)の導入
パスワードだけでなく、何か持っているもの(トークン、スマートフォンアプリ)、何か自分だけが知っているもの(秘密の質問の答え)、何か自分だけが持っているもの(指紋や顔認証)など、複数の認証要素を組み合わせることが推奨されます。
・パスワード管理ツールの利用
強力なパスワードを生成し、安全に管理するためのツールをユーザーに提供します。

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田中 勇也

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