個人事業者は多くの場合、自宅をオフィスとしたり作業場として使ったりします。そのため、確かに事業に使っているということであれば、自宅の家賃や光熱費、インターネット費用などを経費に計上することができます。もちろん、自宅の敷地に仕事場専用のスペースがある場合、その部分に使用される費用も経費となります。
ただし、家賃や光熱費のすべてを経費にできるわけではありません。通常の生活のために使われる分もあるからです。そこで、2割や3割といった割合で、全額のうち事業に使っているとみなす分だけを全額から割り出して経費算入することになります。これを「按分」と呼びます。按分の割合は自由に決められるのですが、あまりにも高い割合だと税務署に指摘されてしまいますので、道理にかなった数字にした方が良いでしょう。