(柿内尚文「バナナの魅力を100文字で伝えてください」より引用、編集)
★今回のテーマ<伝わる法則 12>
『脳内チューニング』
「言っていること」と「思っていること」の不一致は、しょっちゅう起きます。
部下「すごく仕事が大変なんです!」上司「それが成長につながるよ。頑張ろう!」
頭の中では・・・
部下「成長はしたいけど、目の前に追われ、仕事を効率化できるよう上司に調整してほしい」上司「部下に成長してほしい、そのためには自分で解決して今の自分を乗り越えてほしい」
価値観や大切にしているものは人それぞれ違うので、完全に同じになることはありません。
でも、コミュニケーションの不一致を改善することは可能です。それこそがお互いの脳の中にあるゴールとイメージを共有する作業「脳内チューニング」です。
やり方のポイントは3つです。
ポイント①
) 相手とのゴールを共有する
ポイント②
「質問」でチューニングする
ポイント③
お互いの頭の中を見える化させながら進めていく
上記を踏まえ、2人の脳内をチューニングすると、
であれば、話し合う場を設け、この部分をお互いに共有していけばいいのです。お互いに質問していき、どの部分に仕事の調整がいるのかを見える化させることで、解決への道筋が見えてきます。
知り合いの美容師さんから聞いた話があります。
髪を切るときに気を付けないといけないことがあるそうです。それは、「お客さんが持っているイメージと自分が思っているイメージは違う」ということを認識すること。例えば、「10cm位切ってください」とお客さんから頼まれたとしても1回考えるそうです。これこそ脳内チューニングです。髪質やうなじの位置などは人それぞれで、お客さん自身も自分の特徴を分かっていない人も多い。そこでお互いのイメージの確認を行っているそうです。雑誌のカタログを見せたり、お客さんの髪の特徴を伝えたりして、お客さんが持つイメージを質問しながら見える化していく。美容師さんは数多くのデータを持っているので、過去の失敗事例なども伝えながら、お互いの脳内でできるだけ近いイメージになるように調整していくわけです。