■フラグ
【項目】:【説明】
-a : 一致するエントリーをすべて表示します。
-c : cat コマンドを使用してマニュアル情報を表示します。
-f : 最後のパラメーターとして指定されたコマンド名にのみ関連するキーワード・データベース内の
エントリーを表示する。
複数のコマンド名をそれぞれスペースで区切って入力できる。
このフラグは、コマンド項目の検索にのみ使用する。
-f フラグを使用するには、root ユーザーは前もって 「catman -w」を入力して、
/usr/share/man/whatis ファイルを作成しておかなければならない。
-F : 一致する最初のエントリーのみを表示する。
-k : 最後のパラメーターとして指定されたタイトルと一致する文字列が入っている
キーワード・データベース内の各行を表示する。
複数のタイトルをそれぞれスペースで区切って入力できる。
-k フラグを使用するには、root ユーザーは前もって 「catman -w」を入力して、
/usr/share/man/whatis ファイルを作成しておかなければならない。
-m : MANPATH または -M で指定されたパスの中のみを検索する。
-Mpath: man コマンドがマニュアル情報を検索する標準ロケーションを変更する。
パスは、コロンで区切られたパスのリストで、以下の特殊シンボルが使用できる。
・%D –
・マニュアル・ページ用のデフォルトの AIXR パス。
・%L – 現行ロケールの LC_MESSAGES カテゴリーに対応するロケール固有の
ディレクトリー・ロケーション。
・%l – 現行ロケールの LC_MESSAGES カテゴリーの最初の 2 文字に対応する
ロケール固有のディレクトリー・ロケーション。
-r : マニュアル情報をリモートに検索する。
何らかの理由によってリモート検索が失敗すると、man は、要求されたマニュアル・ページを
見つけるためにローカル検索を実行する。
下記に示す条件は、いずれもリモート検索が失敗する原因になる場合ある。
・リモート・マシンに到達できない。
・URL の読み取りに問題がある。
・Java アプレットがインストールされていないか、または PATH 環境変数で
指定されたユーザーの検索パスに発見できない。
-t : troff コマンドを使用してマニュアル情報をフォーマットする。
このフラグは、マニュアル・ページがハイパーテキスト情報ベースにある場合は無視される。
■終了状況
このコマンドは次の終了値を戻す。
【項目】:【説明】
0 : 正常終了。
>0 : エラーが発生。
■例
1.
grep コマンドに関する情報を表示するには、次のコマンドを入力する。
man grep
2.
rpc_$register ライブラリー・ルーチンに関する情報を表示するには、次のコマンドを入力する。
man rpc_\$register
3.
/usr/share/man/whatis キーワード・データベース内で、文字列「mkdir」を含むエントリーを
すべて表示するには、次のコマンドを入力する。
man -k mkdir
この出力は、apropos コマンドと同じ。
-k フラグからの出力は、/usr/share/man/whatis キーワード・データベースが存在している
場合にのみ表示される。
4.
キーワード・データベースから nroff および troff コマンドに関連するエントリーをすべて
表示するには、次のコマンドを入力する。
man -f nroff troff
この出力は、whatis コマンドと同じ。
-f フラグからの出力は、/usr/share/man/whatis キーワード・データベースが存在している
場合にのみ表示される。
5.
/usr/share/man または/usr/share/man/local パス内で、ftp コマンドに関連するエントリーを
すべて表示するには、次のコマンドを入力する。
man -M/usr/share/man:/usr/share/man/local ftp
6.
一致するエントリーをすべて表示するには、次のコマンドを入力する。
man -a title
7.
一致する最初のエントリーのみを表示するには、次のコマンドを入力する。
man -F title
8.
MANPATH または -M で指定されたパスの中のみを検索するには、次のコマンドを入力する。
man -m -M PATH title
9.
ユーザー定義のパスの中で検索するには、次のコマンドを入力する。
man -M PATH title
■ファイル
【項目】 :【説明】
/usr/bin/man : man コマンドが入っている。
/usr/share/man : 標準のマニュアル・ディレクトリー構造
/usr/share/man/cat?/* : 事前フォーマット済みのページが入ったディレクトリー
/usr/share/man/whatis : キーワード・データベースが入っている。
/usr/share/man/man?/* : nroff フォーマットのマニュアル・ページが入ったディレクトリー