コンピュータ同士が会話をするネットワークの基礎的な知識について投稿いたします。
そもそも通信の始まりは、「会話」です。人と人が意思疎通をするには、会話が必要ですよね。機械同士が会話しないと成り立たないという話です。
そんなん知ってるよって方は読み飛ばして結構です。
前回、投稿した内容にプロトコル(手順)があるとお話しました。
古くは、シリアル通信とか言われた時代があり、その通信機器を「モデム」と称していました。早い話が音声データ(アナログ)を無理矢理データに変換して送受信していたのです。
ところが、「モデム」は、広域的には「一般電話回線網」を利用するため従量課金の仕組みに対応していきます。つまり、通信時間によつて課金されるシステムへの対応ですね。ネットワーク遅延とは無関係に課金されている時代でしたので。
当然通信に使われている物は、デジタルデータではなく、音声データを利用していました。
シリアル通信とは何でしょうか。
シリアル通信とは、色々なデータを直列に繋いでデータを送受信する仕組みです。現在のネットワーク通信にも利用されています。
データをシリアル(直列化)しなくても、パラレル(並列)化すれば良いのでは? と思われるかも知れませんが、
この考え方はローカルネットワークの話になり、現在では主要技術から外れております。
理由としては、パラレル通信の場合、莫大なコストが掛かるからなのです。
パラレル通信には、多くの通信線(物理的な線)、物理的な伝送線が必要です。8bitの転送の場合、最低伝送線数は8本+アース線が必要です。なのでハードウェアとしてのコストが掛かり過ぎる課題がありました。
つまり、9本以上の銅線が必要となります。しかも、1対1の通信しか規定されていませんでしたので、多対多の通信は規定されませんでた。というか、考えてきに無理げーでしたんだけど。
そこで登場したのは、シリアル通信の延長であるEtnernetなのです。Ethernetは、CMDA/CAと言ったプロトコルです。基礎的技術は、他の文献を参照してください。基本的に現在世界的に利用されています。
詳細は、Web上での話に委譲しますが、この規格はIEEEでも規定された事が大きな基点となりました。
この規格は、IEEE802(Ethernetですが)という一括りの規格に昇格しています。これは物理的な仕様を決めたにすぎません。
ソフトウェア的には、RFC(Reference for comment)という形でIEEEとは別に規定されることとなりました。
RFCとは、ネットワーク上のプロトコルを定義するための事実上のスタンダードいわゆる「ディファクトスタンダード」と昇華しました。
という歴史を見ると、パラレル通信が廃るのも理解できると思います。
まぁ、早い話しが、複数銅線を利用したパラレル通信で世界中をつなげることは不可能だったという話ですね。
さて、シリアル通信の基本は、データを直列化して通信するいう事ですが、Ethernetの通信網についてそれが可能なのかを次回お話していきます。