一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

コンサルタントとしてのアウトプットは「スピード」と「品質」の両方が重要です。
どちらかに偏っているとアウトプットの価値が低下するリスクがあります。
スピードを重視しすぎて品質が低下すると、クライアントに満足してもらえなかったり、信頼を損ねるリスクがあります。
一方、品質にこだわりすぎて時間を掛けすぎると、タイミングを逸してしまい、アウトプットがクライアントにとって価値あるものでなくなるリスクがあります。

私はどちらかというと「スピード」に重きをおいて目の前の作業に取り組んでいます。
・できるだけ早く反応を返す
・すぐに決着しない論点に対してスケジュールの見通しを示す
・短期間でアウトプットを示し、意見を交わし、合意形成し、品質を上げていく

という進め方に価値があると思って仕事をしています。

若い頃に印象的だったことがあり、まだコンサルタントとして修行中でありながら「スピード」を意識していたころ。
当時のクライアントはとある業界の最大手企業で、その担当者から言われたことが今も刺さっています。

「K君さぁ、すぐに資料を持ってきてくれるのはいいんだけど、我々は早くてうまい中華料理を食べたいんじゃないんだ。丁寧に仕上げられたフルコース料理が食べたいんだよ」

私の品質の低さに対するご不満を優しく言ってくれたのだと思います。

ご担当者の指摘は私の学びになったのですが、
一方で『スピードと品質の要求度合いはクライアントによって違うものだな』と割り切った感情も覚え、
独立してからはスピード感の合うクライアントと深くお付き合いするようになりました。

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