メールリレーサービスからSendGridに移行する際の基本的な手順は次のようになります。以下に、必要な移行手順をまとめました:
1. SendGridアカウントの設定
- SendGridでアカウントを作成します(すでに作成済みの場合はこの手順をスキップ)。
- 必要に応じて有料プランにアップグレードし、送信制限を確認します。無料プランでは送信制限があるため、移行後のメール送信量に見合ったプランを選ぶことが推奨されます。
2. 認証情報の設定
- SendGridの「APIキー」を取得します。SendGridは通常APIベースで接続され、SMTPリレーのような認証情報はAPIキーで代替されます。
- APIキーの発行に進み、権限を適切に設定した上でAPIキーを発行します。これがSMTPリレーの代替となります。
3. ドメイン認証の設定
- SendGridのドメイン認証を行い、ドメイン所有者としての信頼性を向上させます。ドメイン認証はメールの到達率に影響を与え、スパム判定を回避するためにも重要です。
- SendGridダッシュボードの「Sender Authentication」メニューから、「Domain Authentication」を選択し、ガイドに従って設定します。
- DNSプロバイダで、指定されたCNAMEレコードを設定してドメインの認証を完了させます。
4. メール送信設定の更新
- アプリケーションやシステムがSMTPリレーサービスに依存している場合、それをSendGridのAPIベースの設定に変更します。
- もしSMTPリレーの形式が必要な場合、SendGridはSMTPリレーサービスも提供しているので、SendGridのSMTPホスト情報を利用して設定できます。
5. メール送信テスト
- 設定後、テストメールを送信し、期待通りに動作するか確認します。
- エラーが出る場合は、APIキーの設定や認証に問題がないか、またドメイン認証が正しく完了しているかを確認します。
6. 送信量の監視とチューニング
- 移行後はSendGridダッシュボードで送信量やエラーレートなどを定期的にモニタリングします。
- 必要に応じてメールのコンテンツや送信のタイミングを調整し、到達率やスパム判定の回避を最適化します。
追加の考慮事項
- SendGridのフィルタリングやブロックの設定を見直し、不要なメールが送信されないようにしておきましょう。
- 既存のメールテンプレートがある場合、SendGridのテンプレートエディタに再設定することで、管理しやすくなります。
この流れで、メールリレーサービスからSendGridへの移行が比較的スムーズに進められるでしょう。
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