メールリレーサービスからSendGridのSMTPリレーに移行する手順は以下の通りです。ここでは、SMTP設定の移行と、SendGridでの認証と設定に焦点を当てています。

1. SendGridアカウントの作成とプランの確認

• SendGridのアカウントを作成します。無料プランもありますが、ビジネス用途では送信制限を考慮して有料プランへのアップグレードを検討します。

2. APIキーの発行

• SendGridでSMTP認証に使う「APIキー」を生成します。
• SendGridのダッシュボードから、Settings > API Keys にアクセスし、Create API Key を選択。
• 必要な権限を付与し、発行されたAPIキーをメモしておきます。

3. SMTPリレー設定

• SendGridのSMTP設定は以下の通りです：
  • SMTPサーバー: smtp.sendgrid.net
  • ポート番号: 587 または 465（SSL/TLSを使用する場合）
  • 認証方式: APIキー（ユーザー名として「apikey」を指定）
  • ユーザー名: apikey（固定値）
  • パスワード: 発行したAPIキー

4. ドメイン認証の設定

• メールの信頼性を向上させるため、SendGridでドメイン認証を行います。
• ダッシュボードの Settings > Sender Authentication から Domain Authentication を選択し、ガイドに従って設定します。
• DNSプロバイダで指示されたCNAMEレコードを追加し、ドメイン所有権を証明します。

5. 既存のシステム設定をSendGridのSMTP設定に変更

• 現在使用しているシステムのSMTP設定をSendGridのSMTPリレー設定に置き換えます。以下を確認し、設定を変更します：
  • SMTPサーバー情報
  • ポート番号
  • 認証情報（ユーザー名とパスワードに上記のAPIキー設定）

6. テストメールの送信

• 設定後、テストメールを送信して、送信が正しく行われるか確認します。
• もしエラーが発生した場合は、APIキーの権限やSMTPの設定（ポートやサーバー名）を再確認します。

7. 送信状況のモニタリング

• SendGridのダッシュボードで、送信状況やエラーログを監視します。
• 必要に応じてメールのコンテンツや送信の設定を調整し、受信トレイの到達率を最適化します。

これらのステップで、現在のSMTPリレーサービスからSendGridのSMTPリレーに移行が完了します。

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Sakakibara Shun

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