一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 確定申告のやり方

1. 必要書類の準備

確定申告で必要な書類を集めましょう。

  • 収入に関する書類
    • 給与所得: 源泉徴収票
    • 不動産所得: 家賃収入の明細、経費に関する領収書など
    • 事業所得: 売上帳簿、請求書、領収書など
    • 副業所得: フリーランスの収入やアルバイト収入の明細
  • 経費に関する書類
    • 経費として計上できるものの領収書(例:交通費、広告宣伝費、交際費、通信費など)
  • 控除に関する書類
    • 医療費控除: 医療費の領収書
    • 生命保険控除: 生命保険料の控除証明書
    • 住宅ローン控除: 住宅ローンの支払い証明書など

これらの書類を集めて整理し、必要に応じて会計ソフトなどに入力しておくとスムーズです。


2. 収支の計算と帳簿作成

集めた書類を基に、収支を計算していきます。特に事業所得がある場合、帳簿の作成が求められます。

  • 収入: 1年間の売上合計を計算します。
  • 経費: 収入を得るためにかかった費用をまとめます。
    • 領収書やレシートを整理し、費目ごとにまとめると便利です。
  • 所得の計算: 収入から経費を差し引き、最終的な所得を求めます。

会計ソフトを使えば、経費や収入を入力するだけで自動的に帳簿が作成され、所得が算出されます。


3. 確定申告書類の作成

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や会計ソフトを使って書類を作成します。

  • 青色申告の場合、事前に青色申告の届け出が必要です。青色申告の特別控除(最大65万円)が適用され、節税効果が得られます。
  • 白色申告の場合、届け出は不要ですが、控除額はありません。

国税庁のウェブサイトで、収入や経費などを入力していけば、申告書類が自動的に作成されます。会計ソフトを使用している場合は、必要なデータが自動的に反映されるため、より簡単です。


4. 税額の計算と控除の確認

作成した申告書に基づいて、最終的な税額を確認します。所得に対して様々な控除が適用され、課税所得が減額されます。

  • 基礎控除: 全員が受けられる控除
  • 社会保険料控除: 年金や健康保険の支払い分
  • 配偶者控除扶養控除: 家族を扶養している場合の控除
  • 医療費控除生命保険控除など

5. 書類の提出と納税

確定申告書類が完成したら、提出と納税を行います。

  • 提出方法:
    • e-Tax: インターネットを通じて電子申告が可能。マイナンバーカードが必要です。
    • 郵送: 確定申告書類を印刷し、税務署に郵送。
    • 窓口提出: 最寄りの税務署に直接持参。
  • 納税: 確定申告後に税額が確定し、納税します。
    • 銀行振込やコンビニ払いの他、インターネットバンキングを利用した支払いも可能です。

6. 還付金の受け取り

もしも納めすぎた税金がある場合、還付金を受け取ることができます。銀行口座情報を申告書に記入しておけば、還付金が指定口座に振り込まれます。


以上が、確定申告の基本的な流れです。

The following two tabs change content below.

溝口 拓斗

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア